古岩屋と岩屋寺

愛媛県久万高原町に、奇岩として有名な古岩屋と、四国45番札所の岩屋寺があります。

(1)古岩屋
古岩屋は、標高500mで、約20個の礫岩がありその面積は60haとなっています。
高いものは100mを越え、連結して渓谷を形成し特異な景観をつくりだしています。
しかし、独立した岩峰は4峰で他はせり割と呼ばれる割れ目によって分離した形となっており、谷に沿う断崖絶壁となっているのが特徴的です。
このように、古岩屋は、大小の岩峰と原生林からなる景勝地で、昭和19年国の名勝地指定、昭和39年愛媛県立自然公園に指定されています。   
では、この礫岩峰は、どうして出来たのでしょう?
この岩峰をつくる礫岩層は、新生代古第三紀始新統久万層群二名層から成っており、礫岩の礫は塩基性(緑色)片岩・珪質片岩など三波川変成岩類に由来するものです。
同じ時代の、久万層群明神層が和泉層群の礫が由来なのとはここが違っています。
そして大小様々な角礫~亜角礫より構成されています。
このような礫岩内部の様子から、礫岩の堆積した時代(約4000万年前)には、古岩屋一帯に北東方面からの大河があり、扇状地をつくっていたと考えられています。
そして、この礫岩層が侵食されて、現在の岩峰やせり割が形成されたものと推定されています。
岩屋という地名は、岩峰にできた岩窟によるものされています。

(2)岩屋寺
この古岩屋には、四国45番札所の岩屋寺があります。
岩屋寺は、弘法大師や一遍上人の修業の地として伝えられています。
いつの頃か44番大宝寺の奥の院とされていたのですが、明治7年に独立して45番札所となったと言われています。
寺号は、大師の詠歌「山高き谷の朝霧海に似て、松次く風を波にたとえむ」からとって海岸山・岩屋寺と名付 けられています。
何故、海岸山と名づけたかと言うと、先ほどの詠歌の通りです。
つまり、弘法大師が法華仙人から岩山をいただき、現在の奥の院である「白山行場」で修業を毎日行っていたとある朝に、
白山行場から見る景色が、雲海となり、突き出る山々が島のように見え、さらに木々に風がザ~っとあたる音が、さざ波のように聞こえたことによるものだと言い伝えられています。
この付近は昔は海だったことは、以前に上黒岩遺跡のところで紹介しました。
もしかしたら、大昔、標高の高いこの場所でも海だったと言うのを、弘法大師は知っていたのかも知れません。


この辺りには20個の礫岩があり、高いものは100mを超え、連結して渓谷を形成し
特異な景観をつくりだしています。
硬質の大礫が挟まっているようになっています。
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