高田渡のアルバム③

1972年4月25日『系図』  高田渡4枚目のアルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1)夜風のブルース  詞:ラングストン・ヒューズ 曲:高田渡
(2)69  詞:金子光晴 曲:高田渡
(3)出稼ぎのうた  詞:小幡周太郎 曲:高田渡
(4)長屋の路地に  詞:木山捷平 曲:高田渡
(5)酒 詞:細田幸平 曲:高田渡
(6)手紙を書こう  詞:永山則夫 曲:高田渡
(7)系図  詞:三木卓 曲:高田渡
(8)ミミズのうた  詞:永山則夫 曲:高田渡
(9)告別式  詞:山之口貘 曲:高田渡
(10)鎮静剤  原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(11)鉱夫の祈り  詞:高田渡 作曲:高田渡
(12)あしたはきっと 詞:いとうたかお 曲:いとうたかお

鉱夫の祈りは 高田渡2枚目のアルバム『汽車が田舎を通るそのとき』に入っていますが、その他は新しい歌です。
いつも思うのですが、この時でも高田渡は23歳です。
それなのに、この声の風格はいったい何故なのでしょうか?
少しろれつの回らない歌い方も高田渡独特のセンスでしょうか?
でも、言葉の端々に一杯飲みながら歌っているようなところも感じられます。
しかし、ベルウッドにおけるセカンドとなるこのアルバムも「毒」に満ちていますね。
「夜風のブルース」と「出稼ぎのうた」は特にスローテンポで歌っているように感じます。
高田渡はどうもスローテンポの方が「毒」ずいて似合っていますね。
「ミミズのうた」は前のアルバムの「しらみの旅」とどうしても関連してしまいますが、「ミミズのうた」の方がより悲しさが出ていると思います。
死刑囚の永山則夫(1997年に死刑執行)の詩だからでしょうか?
永山則夫の詩は「手紙を書こう 」もそうです。
獄中生活が長かったせいもあり、なにか悲観した詩ですが、高田渡の曲がいいのでそこまで暗くは感じません。
おなじみの山之口貘の詩は「告別式」です。
死後の世界を現代風に楽しんでいますが、なにか当たらずとも遠からずのような気がします。
死んでみないと、はっきりとはわからないのですが。
高田渡は、今、この「告別式」を実感しているのかも知れません。
「鎮静剤」は、晩年にもよく歌っていました。
間奏もなく一気に歌い上げるパターンが多かったと思いますが、このアルバムでは{・・・・よるべない女です}の後に間奏があります。
この歌もやはりスローテンポで歌っているように感じ、切ない感じがよく出ています。 
「あしたはきっと」だけは、武蔵野タンポポ団の演奏で、いとうたかおが歌っています。
コーラスのところで高田渡の声も聞こえた気がします。

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