西日本は大雨だけど、関東は渇水

西日本では、最近は大気の状態が非常に不安定となっています。
3日前には、西日本の各地で猛烈な雨が降りました。
和歌山県白浜町では、この地点の観測史上最多となる1時間雨量97・5mmを記録しました。
レーダー解析では白浜町付近で約120mm、同県田辺市田辺付近で約110mmの雨が降ったとみられ、同庁はいずれも数年に1度の大雨とみて「記録的短時間大雨情報」を発表していました。

こんな中、利根川水系では渇水との事です。
7月8日時点での状況なので、ここ2~3日の西日本のような豪雨があれば、もう渇水は解除しているのかも知れませんが、関東の水がめ貯水率が、過去最低となっているようです。
首都圏の水がめである利根川水系の8つのダムの貯水率を見てみると、平年のこの時期と比べて、8日は軒並みダウンしています。
西日本に大雨が降ったまさにその日に、関東では雨は降ってなかったようです。
矢木沢ダムにいたっては貯水率は23%となり、依然、低い状態です。
約20日前の6月16日に、利根川水系のダムの合計貯水率が38%と、過去最低を記録しました。
これを受けて、首都圏の1都5県で、10%の取水制限が始まりました。
千葉市美浜区の稲毛海浜公園プールでは、6月16日のオープンに向けて、準備を進めていたのですが、7月15日に延期したそうです。
もうすぐ7月15日になりますが、水がめである関東北部で、まとまった雨は期待できない予想となっているそうです。
このまま水不足が深刻化し、取水制限が現在の10%から20%や30%に引き上げられた場合、生活にどのような影響があるでしょうか?
1994年の大渇水の時には、渇水が深刻だった香川県では、断水も行われました。
愛媛県の松山市でも、過去には時間断水はよくありました。
食器を洗うのにも、ペットボトルの水を使用したり、給食は、牛乳だけになったり、レストランでは、節水するため、紙コップが使われたりしました。
これと同じような事態が、首都圏でも起こり得るかも知れません。

近年の渇水の状況として、利根川では、昭和47年から平成24年の間に概ね3年に1回の割合にあたる14回の渇水が発生しています。
渇水時の取水制限は1か月以上の長期にわたることもあり、社会生活、経済活動等に大きな影響を与えています。
特に、昭和62年、平成6年、平成8年の渇水では、取水制限が最大30%に至ったそうです。
昭和62年は、冬期の少雪と4月、6月の少雨の影響により、広範囲にわたって渇水になりました。
利根川では、最大30%の取水制限(30%の取水制限期間は14日間)となり、1都5県で一時断水や受水企業の操業時間短縮等の影響が生じています。
また、農業用水は番水等水管理に要する労力、費用の増加や作物の植え付けが出来ない等の事態が生じました。
平成6年は、夏期に猛暑と少雨の影響により、利根川では、最大30%の取水制限(30%の取水制限期間は6日間)となり、水道用水では高台で水の出が悪くなることや、赤水が出る等の被害が起き、給水活動が行われました。
平成8年は、冬期、夏期の2度の渇水に見舞われ、冬期渇水では10%の取水制限が76日間、夏期の渇水では最大30%の取水制限が実施され、取水制限期間は41日間(30%の取水制限期間は6日間)となりました。

今年の渇水の一因は、冬場の積雪が少なかったためだと言われています。
春先に雪どけ水を作ってくれるはずの雨も少なかったそうです。
ここ数日は雨が降る日もあるが、国交省によると、1日程度雨が降ったくらいではダム周辺にある森林の土壌が吸収してしまうなど、改善効果は薄いそうです。
8ダムからの放水量は、多い時で1日約1000万トンに及ぶそうで、例えば、梅雨前線がダムのある地域に停滞し、数日間だらだらと雨を降らせるくらいでないと効果は見込めないそうです。

東京都は、都民1人1日あたり10リットル(4人家族で40リットル)の節水を呼びかけているそうです。
これは、1人1日あたりの使用量約220リットルの約5%弱に相当します。
都はシャワーをこまめに止める、台所では食器の汚れをふきとって洗う、などの節水方法を提案しています。
水を出しっぱなしにすると1分間で12リットルが流れるので、たとえばシャワーの出しっぱなしの時間を1分短縮すれば達成できる計算になるそうです。

松山では、昔から水不足に悩まされてきました。
今年は、今のところ大丈夫なようですが、とても人ごととは思えません。
以前から家庭でできる簡単節水として、松山市民が心がけていることとして、
①洗濯
・風呂の残り湯は洗濯に利用しましょう。
 まだ温かい風呂の残り湯を利用すれば、冷たい水よりも効果的に汚れを落とせます。
・まとめ洗いをしましょう。
 4回分を3回にまとめて洗えば、その分節水ができます。
・ためすすぎで洗いましょう。
 流しすすぎだと1回につき約165リットルの水を使います。
 ためすすぎだと約110リットルで約55リットルの節水ができます。
②風呂
・長時間シャワーを使わないようにしましょう。
 シャワー15分間の水の量は浴槽一杯分と同じになります。
 家族で入るなら、シャワーより浴槽にためて入った方がずっと節水になります。
・残り湯をうまく利用しましょう。
 温かい残り湯は洗濯に、洗車や樹木の散水にも再利用できます。
 水の汚れが目立たないときには、もう一度沸かして利用しましょう。
③歯磨き
・水を流しっぱなしで磨くと(30秒間)約6リットルの水を使います。
 しかし、コップにくめば約0.6リットルの水ですみ、5リットルの節水ができます。
④炊事
・蛇口に「節水コマ」を取り付けて、水量を少なくしましょう。

水は、使えなくなると、そのありがたさがよくわかります。
大渇水の時などは、車を洗ったり、庭の水まきをするだけで、近所の人から批判を受けたものです。
普段の心がけ一つで、断水だけにはならないと思います。
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新居浜市で最高気温

昨日は暑さが最も厳しいとされる大暑でした。

この日の、愛媛県内は太平洋高気圧に覆われていて、新居浜市の最高気温は全国で最も高い35.9度を観測したそうです。
愛南町でも35.0度まで上昇し、今年初めての猛暑日となりました。
松山でも34.2度で非常に暑かった印象ですが、それもそのはず、愛媛県内の全観測地点で30度以上の真夏日となり、各地で今年の最高気温を更新したそうです。
松山地方気象台によると、県内は今後1週間は晴れが続き、高温が続く見込みだそうで、熱中症には気をつけなければいけません。
それとともに、こんなにも暑い日が続くと、今年は異常渇水になるのではと心配になります。
梅雨が明けてまだ2~3日なのに、すでに久谷大橋から見た重信川はほとんど水が流れていません。
順位都道府県地点観測値昨日までの
観測史上1位の値
昨日までの
7月の1位の値
統計開始年備考
時分年月日年月日
1愛媛県新居浜35.915:2038.52013/07/2538.52013/07/251978年
滋賀県東近江35.914:5238.01994/08/0837.32010/07/261978年
3三重県35.814:2239.51994/08/0539.12000/07/221889年
4宮崎県赤江35.616:3238.62013/08/0138.52013/07/232003年
高知県江川崎35.613:3341.02013/08/1239.82004/07/301977年
6大分県犬飼35.514:0939.02008/07/2739.02008/07/271977年
岐阜県多治見35.514:1140.92007/08/1639.42010/07/221978年
8広島県大竹35.413:2038.01994/07/1738.01994/07/171979年
9愛知県愛西35.315:5440.31994/08/0539.02004/07/281979年
岐阜県岐阜35.314:4239.82007/08/1639.01994/07/151883年

昨日(7月23日)の最高気温ベスト10を上表に示しました。
沖縄県が入ってないのが不思議です。

東京都で人工降雨の試験

暑い日が続いています。
松山でも、8月は真夏日はもちろんのこと、ほとんどの日が猛暑日になっています。
そして、記録として残る降水量は0です。
石手川ダムの貯水量も、降水量が46mm確認された7月28日以降は落ち始め、今日は81.6%になっています。
渇水は、四国だけではありません。
ゲリラ豪雨とかで騒がれている東京都でも、雨が少ない影響で、多摩川の上流にある小河内ダムの貯水率が69%となり、平年を大きく下回っています。
このため、小河内ダムの周辺に設けた人工的に雨を降らせる装置を平成13年以来、12年ぶりに動かす方向で検討に入り、21日、試験的な運転を行ったそうです。

(1)人工降雨の方法
人工降雨の方法として、
①ヨウ化銀法
ヨウ化銀を高温炉で蒸発させて発生する粒子を地上または上空から高層の雲に送り込んで氷の結晶を形成させる方法です。
地上からの打ち上げが一般的ですが、氷点下の所に高層の雲があることが少なく、費用や労力の割には効果が期待できないことが多いと思われます。
またヨウ化銀は弱い毒性を持っているため環境面からも問題があると思います。
②ドライアイス法
数cmの大きさに砕いたドライアイスを雲より上空から散布する方法です。
ただしこの方法は多くの実験結果ではなかなか降雨にならないことが多いようです。
③散水法
上空から水を散布する方法です。
単純なようですが、氷点下の雲があり、その内部で直径30ミクロン以上の比較的大きい雲粒が不足している場合にのみ適用可能です。
④液体炭酸法
氷点下の雲の上空に液体炭素を水平直線状に散布する方法です。
ヨウ化銀のように燃焼させる必要は無く、車で移動しながら地上からの散布も可能となります。

(2)東京都での試験結果
上記ようにいろいろな方法があります。
東京都の装置は、ヨウ化銀法です。
現在では、人工的に雨を降らせようとする装置は、多摩川水系上流の都内と山梨県内の合わせて4か所に設置されています。
このような装置を都道府県で現在動かしているのは東京都だけだそうです。
この装置は、水蒸気と結びつきやすい性質を持つ「ヨウ化銀」を入れた溶液を燃やし、細かい粒子を含んだ気体にします。
そのうえで、大型の扇風機で風を起こして装置の煙突から空気中に放出します。
気体が上昇気流に乗り雲に到達した場合には、「ヨウ化銀」が雲の中の水蒸気と結びつき、地上に落ちてくると雨が降る可能性があるということになります。
この装置は、昭和30年代にたびたび起きた渇水の経験を踏まえて、東京都が47年前の昭和41年に設置し、雨が少ない状態が続くと頻繁に使われてきたそうです。
東京都が昭和52年までの10年間にこの装置を動かした日と動かさなかった日の降雨量を調べたところ、装置を動かした際には降雨量が5%増えていたそうです。
装置はその後、東京の水源になる利根川水系や荒川水系のダムの整備が進むなか、使われる機会は減っていきました。
この装置が最近使われたのは、先に述べたように、ダムの貯水量が大きく減った12年前の平成13年の8月でした。
装置を稼働させた10日間で、観測された雨量はダムの上流で最高42mmの降雨があったそうです。
但し、貯水率を大幅に引き上げるには至りませんでした。
今回も、試験運転が終わってから雨が降り始め、ダムの上流に東京都が設置した2か所の雨量計で午後6時までの1時間に10mmから11mmの雨量を観測したそうです。

(3)専門家の見解
東京都の人工降雨装置について、人工降雨の研究を行っている防衛大学校の教授である遠峰菊郎さんは、「ヨウ化銀は、マイナス5度からマイナス10度くらいになると水蒸気を凍らせ、雨を降らせるが、そのためには今の時期なら高度5000mほどの高さまで到達させなくてはならない。東京都の装置で発生させたヨウ化銀が自然の上昇気流に乗ってその高さまで確実に上がっていくかどうかに疑問があり、信頼性に乏しい方法だ」と指摘しています。
そのうえで、「現在、人工降雨の主流は、航空機を雲の中に飛ばしドライアイスなどを直接まく方法なので、東京都もより信頼できる方法に見直したほうがいいと思う」と話していました。
また、化学物質の影響については、「安全性が確認された範囲の分量でヨウ化銀を使っているとは思うが、人体に影響を及ぼす重金属だから使わないに越したことはない。人工降雨に使える薬剤はヨウ化銀だけでないので、検討し直したほうがいいように思う」と話していました。

(4)松山市でも対策を
東京都もそうですが、松山市も渇水は深刻です。
ヨウ化銀法よりも、ドライアイス法の方が信頼性が高いとは意外でしたが、いずれにしても、松山市も渇水対策には神経質になるべきだと思います。
これだけ雨が降らなくても現在の石手川ダムの貯水量が81.6%もあるのが不思議ですが、これは、松山市民が日ごろからの節水に注意をしているからだと思います。
あとは、行政による対策として、人工降雨装置でも、淡水化施設でもなんでもいいのですが、前向きに検討してもらいたいと思います。

松山では、相変わらず真夏日

松山では、相変わらず7月3日からずっと真夏日が続いています。
昨日で21日目です。
雨も7月7日から降っていません。

四国はどこも、全く雨が降らず暑い毎日ですが、山形県は大変なことになっています。
先週の豪雨は、当ブログでもお知らせしました。
山形県鶴岡市では、18日の午前7時過ぎまでの1時間に64.5mmの降水量を観測し、山形県西川町では午後2時20分までの24時間降水量が249mmに達したという内容でした。
先週の記録的な豪雨に続き、22日にも激しい雨に見舞われています。
下表を見ると、ものすごい豪雨だったのがわかります。
市町名7/17   7/187/22
山形市27.582.571.5
鶴岡市28.5107.583.0
長井市56.096.5156.0
西川町(大井沢)39.5212.0121.5
                                            単位mm
22日の豪雨で、山形県西川町では、橋が崩れ約100世帯の約240人が孤立してしまいました。
また、山形県長井市では土砂崩れが発生し、約20世帯、35人に避難指示が続いています。
山形県鶴岡市では、川沿いにあった養豚場の建物の一部が崩れ、およそ300頭の豚が流されました。

そして、23日には、首都圏にゲリラ豪雨が直撃しました。
東京では、目黒区と世田谷区で、1時間におよそ100mmの猛烈な雨が降ったそうです。
そして、落雷で電車が止まって乗客が車内に閉じ込められるなど、交通も混乱していました。
この大雨で、目黒川は一時、氾濫危険水位を超え、東京都は氾濫の恐れがあるとして流域の住民に警戒を呼びかけていました。

雨が降るところには、災害が発生するほど降り、雨が降らない松山みたいなところは、鉢植えのアイビーなどはこの日照り続きで枯れてしまっています。
石手川ダムの貯水率も100%を切っています。
今日は99.4%ですが、こんな真夏日があと一週間も続くと一気に貯水率が下がってしまいます。
地下水位線も、企業局の井戸が多い高井地区で、平年より30cm程度下がっています。
重信川も、ほとんど水が流れていません。
前線を移動するなりして、雨を操作することは出来ないのでしょうか?
これだけ、いろいろな研究が成されていて、天気予報もほとんど当るようになったのに、前線の一つも操作できないとなると、人間は自然の力に無力ということなのでしょうか?

雨の降らない松山と、大雨の山形

松山は、7月3日からずっと真夏日が続いています。
昨日で16日目です。
雨も7月7日から降っていません。

四国では、松山に限らずどこも暑くて雨のない毎日です。
こんな中、東北では大雨の様子です。
山形県鶴岡市では、18日の午前7時過ぎまでの1時間に64.5mmの降水量を観測したそうです。
山形県西川町では午後2時20分までの24時間降水量が249mmに達したそうです。
日本海から東北地方に進んだ低気圧の影響だそうですが、いずれの地点でも観測史上最多を記録し、山形県内のほぼ全域に土砂災害警戒情報が発表されました。
山形県内各地の河川の水位も上昇し、一部で堤防を越えて氾濫しました。
南陽市では、吉野川の一部で氾濫したため、市が赤湯地区の住民1280世帯に避難指示を出したそうです。
市内の赤湯自動車学校敷地に水が流れ込み、教習を中断し、教習生ら約60人が、消防隊の船などで避難しました。
この学校によると、教習車約50台のうち約15台が流れたそうです。
教習所周辺には氾濫した川の浮力で浮いた車が積み重なっていました。

四国にいると、全く信じられない出来事のように思えます。
山形県のように、災害がおきるほどの雨はいらないのですが、この時期に全く降らない場合は、「また異常渇水になるのでは」と不安になります。
今から19年前の、平成6年の異常渇水では、124日にも及ぶ時間給水を余儀なくされ、市民の日常生活はもちろん、医療や福祉といった人の生命に直結する現場まで様々な影響がありました。

今年は、四国以外では雨は降っています。
大雨の降った山形県をはじめ、東北地方はまだ梅雨明けすらしていません。
でも、四国はなぜか雨から見放されています。
高知県では、仁淀川や四万十川があり、徳島県でも吉野川があります。
少々雨が降らなくても人々の暮らしはあまり変わりません。
でも、愛媛県や香川県はほとんどの地域が困ります。
松山は、一級河川とは名ばかりで、ほとんど水が流れていない重信川があるだけです。
まだまだしばらくは、雨が期待できそうにありません。
これだけ文明が発達しても、東北地方の雨を持ってこれないのは残念です。
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