地形を表わす山の用語について

地形を表わす山の用語をまとめてみました。

①登山口
言わずと知れた登山コースの起点のことです。
登山口はコースの終点でもあり、入山口(にゅうざんぐち)、下山口(げざんぐち)という呼び方もしています。
②谷
尾根にはさまれた山の深みのことで、山岳地では谷の水流を沢(さわ)と呼んでいます。
また沢の本流を本谷、支流を支(枝)沢と区別することもあります。
さらに沢が2本に枝分かれする地点を二股(俣)と呼んでいます。
そして、下流から見て右に分かれた沢を右股(俣)、左を左股(俣)と呼んでいます。
③尾根
谷と谷を分ける山の高みで、山頂から山麓にかけて延びています。
山の名前と同様に名前の付いている尾根も多く見られます。
稜線との違いとして、頂上と頂上を結ぶ主脈が稜線、頂上と平地を結ぶ支脈が尾根という使い分けになるようです。
④山頂
山のような起伏のある地形において、隣接した他の全ての地点よりも高い場所のことで、山の頂上、ピークとも言います。
山頂部ともいう場合は頂上一帯(周辺)を指します。
複数のピークからなる山もあり、その場合、山名はそれらのピークの総称であることが多いようです。
また山の姿を山容といい、勇ましいとか穏やかとか、その印象をよく表現しています。
⑤支(枝)尾根
山頂から連なる尾根に対して、尾根の途中から枝分かれするように延びる尾根を特に支(枝)尾根と呼び、逆に支尾根に対して、主尾根、主稜といった呼び方もあります。
⑥巻き道
尾根上にある小さなピークなどの、ピークへ登らず、直下を水平に横切っていくような道のことです。
この場合は「小ピークを巻き、山腹をトラバースしていく」といった表現をします。
岩場や滝などの難所を迂回する巻き道もあります。
巻き道に対して岩場などを登る道を直登(ちょくとう)コースと呼び分けることもあります。
⑦取り付き
登山口からしばらく平坦な道を歩き、尾根伝いの本格的な登りが始まる地点で「尾根に取り付く」と表現し、その地点を取り付き(点)と呼んでいます。
この言葉は、「岩場に取り付く」、「雪渓の取り付き」、など尾根以外の地形に対しても使っています。
⑧出会(であい)
沢の支流が本流(谷)に注ぐ地点が出会です。
沢だけでなく、登山道が交わる地点や、登山道から林道に出る地点などでも使います。
⑨右岸、左岸(うがん、さがん)
沢の岸の呼び方で、上流から下流を見て右の岸を右岸、左の岸を左岸と呼んでいます。
沢に沿って下流から上流に登っている時は、向かって右が左岸、左が右岸となります。
⑩双耳峰(そうじほう)
2つのピークからなる山で、ピークを耳にみたててこの呼び名があります。
また2つのピークの間で弧をえがく稜線を吊り尾根といい、山域によっては固有の地名になっています。
説明のうえで2つのピークを持つ場合、高いほうのピークを最高点と表現をすることがありますが、主峰、最高峰という場合はその山の属する山域(山脈、山塊)のうちでもっとも高いピークをさす事が多いようです。
⑪稜線(りょうせん)
尾根とほぼ同じ地形ですが、特にピーク、ピークを結ぶ線を稜線と呼んでいます。
稜線をたどり、複数のピークを踏破してゆく縦走は、代表的な登山形態の一つです。
また岩が露出して、けわしい急な稜線を岩綾(がんりょう)と言い、けわしい稜線の名前には、歯、刃、鎌などの文字が付いています。
⑫鞍部(あんぶ、コル)
尾根(稜線)上の一番低くなった(くぼんだ)部分のことです。
低山の里山では日常的には峠(とうげ)といった方がわかりやすいですが、登山では鞍部とまたはコルと呼ぶ事が多いようです。
鞍部とは馬の鞍に見立てた名称です。
また峠と同様の意味で乗越(のっこし)の地名もあります。
⑬キレット
漢字にあてると切戸です。
尾根(稜線)上のとくに切り立った鞍部の呼び名で、固有の地名になっている場所もあります。
北アルプスの剣岳周辺では同様の場所を窓(まど)と呼んでいます。
⑭頭(あたま、かしら)
沢などの源頭にあたる、尾根上の突起物を指します。





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沈水海岸と離水海岸について

沈水海岸と離水海岸について調べてみました。

(1)沈水海岸
沈水海岸(ちんすいかいがんshoreline of submergence)は、沈降海岸とも呼ばれ、海面の上昇または陸地の沈降など、陸地の沈水によって形成された海岸のことです。
一般に海岸線の出入りが激しく、溺れ谷と山がちの半島の多い海岸をつくる。V字谷に刻まれた山地が沈水すると、谷は深い湾に、尾根は岬や離島となり、屈曲のある海岸線が形成されます。
①リアス式海岸
丘陵性ないし山地性の地域において、陸上侵食によって形成された谷が、海面の上昇あるいは地盤の下降のため沈水してできた海岸のことです。
海岸線は湾が連なり、出入りに富んでいます。
氷食を受けて形成されたフィヨルドとは成因が違い、また、フィヨルドほど水深が深くはありません。
リアスriasは、スペイン北西のガリシア地方、アストリア地方の山地に発達する細長い入り江の名称リアriaおよびリアの多い地方(Costa de Rias Altas)の名称に由来するそうです。
日本にはリアス式海岸が多数存在しますが、代表的な地形は、東北地方の三陸海岸、愛媛県を含む四国西岸、九州北西岸、若狭湾などです。
②ダルマチア式海岸
山地が沈水してできた、複雑に入り組んだ海岸の一種です。
リアス式海岸では、元の山地が海岸線に垂直に連なっていたのに対し、海岸線に平行な山地が沈水することで形成されます。
クロアチアのダルマチア地方のほか、マレー半島西岸に見られます。
③フィヨルド(fjord)
氷食によってできたU字谷が海面下に沈み、海水が浸入してできた狭くて深い湾のことです。
ノルウェー語に由来し、峡湾または峡江(きょうこう)とも呼んでいます。
湾底は湾口部で浅く、湾中部で深く、ときに水深1000m以上に達することもあります。
支谷は滝をかけた懸谷hanging valleyや枝分れしたフィヨルドを成しています。
高緯度の氷食山地が海岸まで迫っている地域特に、ノルウェー,グリーンランド,アラスカ,チリ,ニュージーランド南部などに典型的に発達しています。
大規模な氷床や氷帽地域の氷河の末端は、海岸に達しても厚さが1000m以上にも及び、海面下まで氷食が行われ深い氷食谷ができるのが特徴です。
④エスチュアリー(estuary)
海に向って三角形に開いた河口部のことで、三角江とも呼んでいます。
海岸平野など、起伏の小さいところの河川が沈水して形成されます。
河口部はゆるやかで潮汐や海水の影響を強く受けます。
南アメリカのラプラタ河口,北アメリカのセントローレンス河口,ヨーロッパのエルベ川,テムズ川などがその例です。
このような河口は、大型船舶の遡航が容易な場合が多いので、しばしば大河口港が発達しています。
ロンドン,ブエノスアイレス,モントリオール,ハンブルクなどはその好例です。

(2)離水海岸
離水海岸(りすいかいがん)は、隆起海岸とも呼んでいますが、土地が海面に対し相対的に上昇(離水)して生じた海岸のことです。
以前海底であった部分が陸上に現れます。
岩石海岸が離水した場合には海食台,堆積台が現れ、また砂質海岸が離水すると海底の砂質の堆積面が現れます。
海水面の低下あるいは地殻変動によって海底が海面上に露出した結果、海岸平野や海岸段丘などが見られます。
①海岸平野(coastal plain)
海岸に面した低平地のことです。
この語は大別して二つの意味に用いられています。
一つは、関東平野,大阪平野,濃尾平野などのように海に面して分布する平地を指し、松本平や甲府盆地などのような内陸に分布する平地(内陸盆地)と対照的に用いる場合です。
この場合は、地形的には低地,台地,丘陵を含め,成因的にも河川および海の営力によってできた各種の地形からなりたっています。
もう一つは今回のような、主として海の営力によって形成された平野で、浅い海底が海面の低下や地盤の隆起運動によって、海面上に現れて陸化した低平な地形を、地形学の分野でとくに海岸平野と呼んでいます。
この形成には第四紀後半の気候変化に伴う海面の変化の影響が大きいと考えられています。
この平野は、もとからある上流の平野に比べて傾きが急で、根釧原野の一部のように複雑に開析された台地をつくる場合が多く見られます。
一般に単調な離水海岸線に発達し、日本では九十九里浜沿岸の平野などに見られます。
アメリカの東南岸沿いには、大規模な海岸平野が発達しています。
②海岸段丘(coastal terrace)
海成段丘とも呼んでいますが、海岸沿いに発達する台地状または階段状の地形のことです。
海面下の平坦面が陸化したもので、海側にゆるく傾く平坦面と、その前面を限る急崖から形成されています。
平坦面の最上部 (内陸側の斜面との屈折点) はかつての海岸線を示し、急崖はかつての海食崖です。
海岸段丘の存在は、過去の陸地が海面に対して相対的に上昇したことを示しています。
段丘の高度差は、局地的な地盤の隆起,沈降と、世界的な海面の上昇、低下が組合わさった結果です。
日本では北海道の日高地方の沿岸、東北の三陸海岸北部、四国の室戸岬近辺などに発達しています。

岩石海岸について

岩石海岸について調べてみました。

岩石海岸(がんせきかいがんrocky coast)は、字の通り露出した岩石から成る海岸のことです。
海岸の形態を表現する日本語として、磯と浜という言葉があります。
岩石海岸は、磯浜海岸とも呼ばれるそうですが、いわゆる岩石ばっかりが続いている海岸で、これの対称となる海岸は、砂ばっかりが続いている砂浜海岸と砂質(または砂質海岸)となります。
岩石海岸は、山地が海に迫るところに発達することが多く、海食崖,海食洞,波食台などがよく発達し、海岸線は複雑です。
そして、岩盤や大岩塊などから成る海岸を磯と呼んでいます。
出入りの多い岩石海岸は良港湾となり、漁業の根拠地になることが多く見られます。
リアス式海岸に多く見られ、愛媛県では南予の海岸がほとんどそうです。

(1)岩石海岸の特徴的な地形
①海食崖(sea cliff)・・・・海に面した山地や大地で、おもに波による侵食を受けてできた崖のことであり、波食崖とも呼んでいます。
山地が沈降し急斜面が沈水するとその斜面は波による侵食を受けるため、崖の下部に海食窪ができ、下部がくぼむとやがて上部は崩れ落ち、これが繰り返されることで崖は後退していきます。
崖の後退は波による打撃のほかに、岩盤の割れ目に入り込んだ水や空気にかかる圧力によっても起こりますが、崖の下には岩石が削られたあと、ほぼ平坦な波食棚が形成され、さらに波食が進むと波食洞が生じることもあります。
海食崖の後退の速さは波の強さや打ち寄せる回数、岩石の固さなどに左右されます。
②波食棚(wave-cut bench/shore platform)・・・・おもに潮間帯にある平坦な台地のことで、崖の基部である高潮面から低潮面以下にわずかに傾斜しながら広がっています。
波食棚が形成されるためには、海食を受ける岩石の抵抗の強さと海食の強さの関係が重要であり、岩石の抵抗のほうが波に比べて強いと、その部分は離れ岩や礁となって波食棚の上に残り、一方岩石の抵抗力の方が弱いところは逆に溝になります。
波食棚の形成には、このような波による作用のほかに、海食崖の基部が浸食され上部が崩壊したことで生じた岩屑が底を削るという削磨作用も関係しています。
また、海面付近での著しい風化営力も波食台の形成に影響を与えているそうです。
③海食台(abrasion platform)・・・・潮間帯に見られる波食棚と小崖(nip)を境にして一段下位にある、海面下に見られる侵食面のことで、沖に向かって緩やかに傾斜しています。
砂や礫などで薄く覆われており、波食棚を浸食することで、その縦断面は波食棚よりも平衡に近づきます。
波による選択的な侵食を受け、海食溝が形成されることがあり、また海食台より沖側には堆積地形がみられることが多く見られます。
波のエネルギーは陸に近づくほど小さくなるため、そのことが原因でできたものと言われています。

(2)岩石海岸で見られる微地形
①離れ岩(stack)・・・・海食の強さよりも抵抗性の強い岩石の部分が陸地と切り離されて残った比較的高い孤立岩のことで、固い火成岩や、古い堆積岩の含まれるところで形成されやすくなります。
和歌山県の橋杭岩やイギリスのワイト島のニードルスが有名です。
②波食溝(wave furrow)・・・・プラットフォーム上に見られる溝状の微地形で、砂や礫が波によって運ばれて弱い岩石を研磨することが原因で形成されるものと、甌穴の連結が原因で形成されるものとがあります。
この波食溝は波食棚を破壊する作用もあります。
③海食溝(groove)・・・・海食台に見られる溝状の微地形で、層理や節理[4]、断層などのやわらかい部分が選択的に侵食されることによって形成されます。
この海食溝は波食棚を刻む波食溝と連続しています。
④波食窪(notch)・・・・波食作用や海水の溶解作用によって海食崖の下部にできる微地形で、奥行きより幅が大きいくぼみのことです。
⑤海食洞(sea cave)・・・・節理や断層、断層破砕帯などのやわらかい部分が波浪の選択的侵食を受けることによって海食崖の下部にできる微地形で、幅より奥行きが大きいくぼみのことです
長く突き出た岬が両側から波による侵食を受け、その侵食が進んで海食洞がトンネルのように両側に開口すると、それはアーチ(arch)や海食洞門(tunnel)、天然橋となります。
⑥蜂の巣風化・・・・風化作用で岩石の表面に蜂の巣のような穴が空くことです。
直径数センチメートルの多数の穴が蜂の巣状になっていて、砂岩の表面に見られることが多く、四国だと高知県の竜串、見超地区によく見られます。
⑦タフォニ(tafoni)・・・・風化作用で岩石内部の物質が除去されることによって、岩石の表面に空いた円形や楕円形の穴のことです。
花崗岩類のような結晶質岩によく発達する地形ではありますが、砂岩や石灰岩、凝灰岩でも見られます。
穴の直径は数十センチから数メートルで、おもに地中海性気候帯や熱帯、亜熱帯の乾燥地域、湿潤気候の海岸での発達がみうけられます。
この地形の成因としては、塩の結晶作用に基づいた塩類風化が挙げられます。
⑧甌穴(ポットホール、かめ穴)・・・・河床や河岸の固い岩石の表面にできる円筒形の深い穴のことです。
岩石の表面にできた穴の中に礫が入り、流水の力でその礫が回転し、岩石を削ることで深いくぼみができていく現象で、主に砂岩や頁岩などの堆積岩、花崗岩などに見られる微地形です。
穴の直径は数センチから数メートルで、深さはさまざまです。
⑨キノコ岩・・・・乾燥地帯で見られる岩石で、岩石の上方がキノコ状に大きくなっているものです。
乾燥地帯では植物があまり育たないため風の働きが強くなり、その風が砂を巻き上げますが、ただし砂が巻き上げられるのは地表数十センチ程度であるため砂は岩石の基部のみを侵食することになり、岩石はキノコ状になります。
海岸では波打ち際に生息するサンゴ礁の基部が波や生物によって侵食されることで発達し、侵食が進むと根元が折れてしまうことがあります。
⑩鬼の洗濯岩・・・・硬さの違う砂岩と泥岩の交互に重なった地層が長年波の侵食を受け、やわらかい泥岩が削られ、固い砂岩が残ることでできる微地形です。
この地層は傾斜しているため階段状に侵食されるが、その地形が洗濯板のように見えるのでこのように呼ばれる。
日本では宮崎県の青島が有名ですが、愛媛県でも、宇和島沖の久島で見られます。

砂紋について

砂紋について調べてみました。

砂紋(さもん、Ripple marks)は、海浜や海底堆積物の表面の波状の起伏のことです。
波の往復運動によっても、また流れや風のように、向きがあまり変わらない運動によっても形成されます。
砂紋は、水や空気が流れることによって、堆積物の粒度や密度に応じて、ある程度以上の流れがあると堆積物粒子は動き始めて、起伏をつくりはじめます。
向きが変わらない流れでは、上流側斜面はなだらかで、下流側斜面が険しくなることが多く、波のような往復運動では、上流・下流側が対象な形になることが多く見られます。
深海底でもしばしば撮影されており、深海には海水の流れはないと考える人が多かった20世紀の中ごろには、その存在の証拠ともなっていました。
人工的なものでも砂紋と呼ぶこともありますが、多くは自然現象によって生じたものを呼んでいます。
また砂紋が化石となったものは漣痕と呼ばれています。
もともと漣痕は砂紋の意味合いを含んでいたそうですが、今では化石蓮痕の意味合いでしか使われなくなったそうです。
したがって、学術的には蓮痕と呼ぶ場合もあるそうです。
いろいろな砂紋を紹介します。
①海底に生じるもの
海底に生じた砂紋は波跡(なみあと)、砂漣(すなさざなみ)、砂れんなどとも呼ばれています。
水面の波が低く水深もそれほど深くないときは紋は微弱で山は位置を変えません。
しかし別の流れが加わったり、磯波となって質量移送が存在すると、山は移動し始めます。
浅海では波状は非対称で、沖に向かう側は平たくて長く、岸に向かう側は険しくて短くなります。
そして、往復する水の流れがある程度以上速くなると、山の後ろにできる渦が、砂紋の発達に重要な役割を果たすといわれています。
近年は海底写真によって1,000m以上の深海でも砂紋が見出されています。
また、砂紋から流速を推定する研究も行われています。
②地表に生じるもの
風紋(ふうもん)とも呼ばれ、多くは砂漠、砂丘に見られます。
砂は海岸部では0.7mm程度ですが、内陸部になるほど粒が小さくなり0.3mmにもなります。
いずれも風速3m以上の風が吹くと移動をはじめます。
砂紋は風の強さ、風向、粒子の大きさなどでその高さ、幅、周期などが異なります。
また干潟や積雪地にも砂紋が見られます。
③人工的に作られたもの
枯山水に見られる砂紋など、多くは芸術性を求めて作られています。
日本庭園の敷砂の上に熊手状の器具で描いた模様で、箒目(ほうきめ)とも呼ばれ、井桁紋 網代紋 青海波紋、渦巻紋 曲線紋などの種類が存在しています。

愛媛県の陸繋島

陸繋島について調べてみました。

陸繋島(りくけいとう land-tied island)は、陸を繋ぐ島と書きますが、この字の通り、海岸近くに存在する島に砂州(さす)が発達して、ついに陸岸とつながってしまったものを言います。
島と陸岸とを結ぶ砂州はトンボロtomboloと呼ばれ、陸繋島に対し1本で結ばれたものや、2本、3本で結ばれて中央に海跡湖(潟湖(せきこ))をもったものなど種々の形態があります。
わが国の代表的な陸繋島は、北海道の函館山や、紀伊半島の潮岬(しおのみさき)などがあり、そのトンボロには函館市街や串本漁港(和歌山県)などが発達しています。
リアス式の海岸には小さい規模の陸繋島が多数存在しています。

愛媛県でも、沖の島とか弓削島、由利島が陸繋島です。
沖の島(おきのしま)は、愛媛県宇和島市の沖合いで、日振島の北方約600m沖合いに位置しています。
面積0.18平方kmの小島で無人島です。
日振島の北端から約600m沖合いに位置し、元は小島が4つあったそうですが、砂州により結合して一つの島となったそうです。
最高標高70mでアコウ樹等が自生しており、周囲には砂洲が広がっています。
島のすぐ東には同様の無人島である竹ヶ島があります。
島の東部の砂洲にはハマユウが群生し、愛媛県指定の天然記念物となっています。
一時は害虫により壊滅的な打撃を被っていたそうですが、地元中学生の世話等により、よみがえっているそうです。
弓削島(8.81平方㎞)は、上島諸島のなかで最も大きな島です。
ひょうたん形をしたこの島の北の上弓削と南の下弓削の、二つの島をつないだトンボロ(陸繋砂洲)を利用した揚げ浜式塩田のあったところが弓削の中心地になります。
弓削という名の由来は諸説があるのですが、古くは久司の浦と呼ばれたことがあり、物部氏の一族だった弓削部の人々が移住したことから弓削の名が起こったとも言われています。
このブログで何度も紹介した由利島(ゆりじま)も陸繋島です。
松山港の沖合の標高194mの無人島で、面積0.45km2の小島ですが、大小二つの島が砂州でつながった形をしており、それぞれ大由利、小由利と呼ばれています。

瀬戸内海の「島の数」は、外周が0.1Km以上の島の数は727と言われています。
(昭和61年の海上保安庁の調査です)
①広島 142
②愛媛 133
③山口 127
④香川 112
⑤岡山 87
⑥兵庫 57
⑦和歌山 41
⑧徳島 24
⑨福岡 6
⑩大分 3
なお、島の定義の範囲外では、約3000を数えるとも言われています。
小規模の陸繋島は、限りなくあると思います。
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