地質用語(63)

地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・後成説 (こうせいせつ)
後成説とは、生物の形態や機能の分化状態は発生の当初は未定であり、次第に完成するという考え方です。
親の雛型が、卵または精子の中にあらかじめ存在しているとする前成説とは対立します。
・坑井偏距 (こうせいへんきょ)
坑井偏距とは、坑井底の軌跡である坑跡を水平面に投影したときの坑口位置との水平距離を言います。
その東西成分が経距、南北成分が緯距になります。
・合成反射地震記録 (ごうせいはんしゃじしんきろく)
合成反射地震記録は、速度検層と密度検層(あるいは速度検層のみ)から計算される理論的な反射地震記録のことです。
地下構造と岩相の情報を正しく表しているから、これと坑井直上の地震記録とを比較検討することができます。
これにより、現場で観測方法およびデータ処理など反射法に関する一連の過程を評価することができ、さらに記録上のどの反射面がどの地層に対応するものかを具体的に知ることができるから、記録の解釈上も極めて有益な資料となります。
・剛性率 (ごうせいりつ)
剛性率は弾性率の一種で、せん断力による変形のしにくさをきめる物性値です。
せん断弾性係数(せん断弾性率)、ずれ弾性係数(ずれ弾性率)、横弾性係数、ラメの第二定数とも呼ばれています。
剛性率は通常Gで表され、せん断応力とせん断ひずみの比で定義されています。
・交跡 (こうせき)
交跡とは、地質学的な面が、地表面や露頭面など、任意の面と交わって生ずる線のことです。
・鉱石 (こうせき)
鉱石とは、鉱床から採掘,製錬される有用の元素あるいは鉱物の集合体で、鉱業の対象になるものを言います。
通常、鉱石とは金属鉱物鉱石を指しますが、現在では、石灰岩,石膏,カオリン,長石など非金属鉱石をも指しています。
・高積雲 (こうせきうん)
高積雲は雲の一種で、中層雲に属し、小さな塊状の雲片が群れをなして、斑状や帯状の形をつくり、白色で一部灰色の陰影をもつ雲のことです。
まだら雲、ひつじ雲、叢雲(むら雲)とも言います。
・鉱石検鏡学 (こうせきけんきょうがく)
鉱石検鏡学は、鉱相学とも言い、鉱石顕微鏡を用いて、鉱石の研磨片を観察することです。
・鉱石研磨片 (こうせきけんまへん)
鉱石研磨片は、不透明鉱物を、鉱石顕微鏡で観察する目的で作成されるプレパラートです。
・鉱石鉱物 (こうせきこうぶつ)
鉱石鉱物(ore mineral)は、鉱石を構成する有用鉱物のことです。
鉱床に産する不要部分は脈石といい、脈石を構成する鉱物は脈石鉱物と言います。
・洪積世 (こうせきせい)
洪積世(Diluvium)は、更新世(こうしんせい、Pleistocene)のことで、第四紀の第一の世として広く用いられていますが、現在では、地質学の第四紀の時代区分としては、完新世(沖積世)、更新世(洪積世)が正式です。
地質時代の区分の一つで、約258万年前から約1万年前までの期間で、そのほとんどは氷河時代でした。
・洪積層 (こうせきそう)
洪積層(diluvium)は、洪積統、更新統とも言い、中部ヨーロッパにおいて、台地を造って広く分布する砂礫層のことです。
氷期に広域を覆った氷河堆積物の旧称であり、かつては、ノアの大洪水の堆積物と誤認されていたため、「洪積」と呼ばれていたそうです。
「沖積層」が、水辺の堆積物、特に河川沿いの堆積物よりなる地層の意味をもっているのに対して、「洪積層」は、洪水堆積物よりなる地層の意味です。
現在では使われない用語となっています。
・洪積台地(こうせきだいち)
洪積台地(diluvial upland)とは、更新世(洪積世)において形成された平坦面が、その後隆起したことで形成された扇状地や三角州、台地の総称です。
河川,海成,火砕流の堆積物などから成り、現河床からの比高は大部分のものが 100mを超えない小規模な地形です。
ただし、牧之原台地のように、標高が200mに達する部分があるなど例外もあります。
・洪積統 (こうせきとう)
洪積統は、洪積層、更新統と同意語です。
・降雪 (こうせつ)
降雪とは、雪が降ることを言い、気象用語としては霰などの固形の降水も含まれています。
積雪に対して、一定期間内に降った雪の量を降雪の深さまたは降雪量と言います。
・硬石膏 (こうせっこう)
硬石膏(anhydrite)は、組成式 CaSO4、硫酸カルシウムを主成分とする硫酸塩鉱物の一つです。
無水石膏の天然結晶で、英名も「無水物」を意味しています。
モース硬度3.9、比重2.97で、性質は重晶石、天青石と類似し、色は白色または灰白色で、薄く青色や緑色が混じることがあります。
水を加えても結晶水にはなりません。
・鉱泉 (こうせん)
鉱泉(mineral spring)とは、地中から湧出する水で、固形物質やガス状物質などを一定以上含むか、湧出時の水温が一定以上のものです。
湧泉中に鉱物性物質,放射性物質などを含有するものです。
鉱泉という概念には温泉も含まれ、第2次世界大戦前には一般に体温より高いか低いかにより温泉と鉱泉を区別して呼称していたのですが、1948年の温泉法施行後はその区別もなくなりました。
しかし、泉温が 25℃以下の場合、冷泉と呼んで温泉と区別するのが普通です。
鉱泉は、広義には温泉と冷泉との総称ですが、狭義には冷泉を指します。
・鉱染鉱床 (こうせんこうしょう)
鉱染鉱床( disseminated ore deposit)は、岩石中のこまかい割れ目や空隙,あるいは鉱物の粒間を満たして有用な鉱物が生成している鉱床のことです。
マグマが地下の比較的浅いところまで上昇して固結する時に細かな割れ目を生じ、これに沿って鉱化流体が流動して有用な鉱物を沈殿するもの(例えば斑岩銅鉱床)や、石灰岩などのように溶解しやすい岩石と鉱化流体が反応して新しく生ずる岩石中に、有用な鉱物が反応の産物として散点して含まれるもの(例えば接触交代鉱床)、また砂岩,レキ岩,凝灰岩などのように比較的多孔質の堆積岩に鉱化流体が染みこんで有用な鉱物を沈殿させるもの(例えばコッパー・ベルト型銅鉱床)など、さまざまな成因の鉱床がこの形をとっています。
・光線速度 (こうせんそくど)
光線速度(ray velocity)とは、媒質中を伝わる光の速度のうちエネルギーの伝わる速度のことを言います。
波面に垂直な方向の法線速度 (位相速度ともいう) とは区別しています。
・酵素 (こうそ)
酵素とは、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子で、酵素によって触媒される反応を酵素的反応と言います。
酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・分布・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程(ADME)に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせません。
したがって、酵素は生化学研究における一大分野であり、早い段階から研究対象になっています。
・鉱巣 (こうそう)
鉱巣は、鉱総とも言い、小塊状の富鉱体が群集または散点するものを言います。
・鉱層 (こうそう)
鉱層(ore bed)とは、地層にはさまれた層状の鉱床のことです。
砂鉱床,沈殿鉱床などがあり、鉄鉱石資源の過半数はこの型のものです。
・高層雲 (こうそううん)
高層雲は、朧(おぼろ)雲とも言い、雲の一種です。
灰色のベール状あるいは層状の雲で、空の広範囲を覆うことが多いのが特徴です。
・構造 (こうぞう)
構造(Construction)とは、建築で、建築物の自重や積載荷重を支え、風圧・積雪・地震などの外力に耐えるはたらきをする骨組みの部分のことです。
柱・梁(はり)・基礎などの総体をいい、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造などの種類があります。
・構造運動 (こうぞううんどう)
構造運動(tectonic movement)は、造構造運動とも言い、褶曲・断層など、地層・岩石の変形や破壊を引き起こす地殻運動の総称です。
主要な構造運動は造山作用に伴って起こるのですが、構造運動という語は造山作用も含めた広義の意味に用いられることもあります。
・構造解析(こうぞうかいせき)
構造解析(structure analysis)とは、地質構造について、その幾何学的形態(ひずみ像)、変位・変形の過程(運動像)、および力学的な機構・要因(力学像)のそれぞれを分析的に調査・研究することを言います。
・構造角礫岩 (こうぞうかくれきがん)
構造角礫岩(tectonic breccia)とは、断層角礫岩のように、岩石の塊が移動したために形成された角礫岩のことです。
・構造岩石学 (こうぞうがんせきがく)
構造岩石学( structural petrology)とは、岩石内部の構造、特に小規模な構造や顕微鏡的な微細構造を研究する学問分野で、変成岩などのようにさまざまな程度の変形を受けた岩石を主対象とします。
このような岩石に発達する変形構造は、個々の鉱物内部の結晶学的なものから、鉱物の集合体である岩石にみられるものまで多種多様であり、また変形の強さや回数によっては、きわめて複雑なものとなります。
・構造規制 (こうぞうきせい)
構造規制とは、鉱床あるいはその富鉱部の形成位置と地質構造の間にあると考えられる関係のことです。
・構造湖(こうぞうこ)
構造湖(tectonic lake)は、湖の成立原因による分類の一つで、地殻の断層運動によって発生した湖のことです。
発生原因ゆえ、水深が深く発生した時代も古いものが多く、古代湖と呼ばれるものにほぼ一致します。
・構造区 (こうぞうく)
構造区とは、一定の物質的組成および構造をもつ岩石によって特徴づけられる地域のことです。
・構造区分図 (こうぞうくぶんず)
構造区分図は、地質図の一種で、ある地域を、構造形態の特徴とそれを区切る構造線によって構造単元に区分し、地質構造の特徴と構造発達史を示すものです。
・構造圏 (こうぞうけん)
構造圏とは、地球内部において、地殻運動の起こる部分のことです。
・構造谷 (こうぞうこく)
構造谷とは、断層や褶曲(しゅうきょく)によって生じた谷のことです。
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地質用語(62)

地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・神津俶祐 (こうずしゅくすけ)
神津 俶祐さんは、1880年6月5日~1955年2月11日の日本の岩石学者、鉱物学者です。
長野県生まれで、東北大教授になっています。
日本に近代岩石学を導入し、日本岩石鉱物鉱床学会・日本火山学会などの設立に貢献しています。
岩石学を専攻し、多くの造岩鉱物を研究し、月長石のX線による研究は有名です。
なお、1969年岩手県田野畑鉱山(田野畑村)で発見された新種の角閃石には神津閃石の名が献名されています。
・神津閃石 (こうずせんせき)
神津閃石( Kôzulite)は、1969年に発表された新鉱物で東北大学の鉱床学者南部松夫さんなどにより、岩手県の田野畑鉱山で発見されました。
化学組成はNaNa2Mn4(Fe3+,Al)Si8O22(OH,F)2で、単斜晶系です。
角閃石の一種で、東北大学の岩石学者・鉱物学者であった神津俶祐の業績を記念して命名されました。
2012年の角閃石グループの呼称の改訂により、この鉱物の学名は Mangano-ferri-eckermannite となりましたが、和名として神津閃石を用いることは差し支えないとされています。
・恒星 (こうせい)
恒星とは、太陽と同じように核融合反応によって自分自身で光り輝いている星のことを言います。
これに対して、惑星とは、恒星の周りを周る天体のうち、自分自身で光っていない天体のことです。
・坑井、鉱井 (こうせい)
坑井(well)は、鉱井とも言い、比較的小さな径の穴を主として鉛直方向に掘ったものの総称です。
地下の地質や鉱物などのサンプルを取る目的であったり、地下水をくみ上げる目的であったりで、坑井の径の大きさや深度,掘削方法に違いがありますが、石油や天然ガスを採収することを目的とする坑井が最も規模が大きく、通常数千mの深度であり、ときには1万mに近いものも掘られています。
地球物理学上の調査を目的とした坑井では1万mを超えるものもあります。
・合成海岸線 (ごうせいかいがんせん)
合成海岸線とは、沈水、離水、中性海岸線のうち、二つ以上の組み合わせによって形成された海岸線のことです。
・後生鉱床 (こうせいこうしょう)
後生鉱床(epigenetic deposit)とは、既存の岩石中に、後の時代の鉱化作用により生成した鉱床のことです。
鉱床を胚胎する岩石(母岩)が生成した時代と、鉱床そのものが生成した時代との関係により、鉱床を2大別したうちの一つで、同生鉱床の対語です。
既存の岩石の割れ目や断層に沿って生成される鉱脈鉱床や、既存の岩石と反応したり、これを溶解したりして生成される交代鉱床などが代表的な例です。
日本では、黒鉱鉱床、キースラーガー(層状含銅硫化鉄鉱床)、層状マンガン鉱床などが、かつて後生鉱床と考えられていましたが、研究の進展により現在これらはいずれも同生鉱床と考えられています。
後生か同生かは単に学問的に重要であるばかりでなく、鉱床の形や広がりに関係しているので鉱床探査の面でも重要な意味をもっています。
・合成鉱物 (ごうせいこうぶつ)
合成鉱物は、人造鉱物、人工鉱物とも言い、天然産鉱物と同じ物理・化学的性質をもった合成物のことです。
現在ではコランダム,水晶,雲母,ダイヤモンドなどの有用鉱物が実験室または工業的規模で相当量合成されており、純研究目的で複雑な鉱物も合成されています。
ただし、正確な定義はなく、塩,氷砂糖,種々の有機結晶は合成鉱物とは呼んでいません。
・恒星時 (こうせいじ)
恒星時(sidereal time)とは、春分点の見かけの日周運動によって計られる時間です。
春分点の日周運動は恒星の運動とほとんど同じですが、春分点は歳差によって恒星に対して動くため、両者は完全に同一ではありません。
・合成地震動記録 (ごうせいじしんどう・きろく)
合成地震動記録( synthetic seismograph)とは、速度検層と密度検層(または速度検層のみ)から作成される人工的な反射地震記録で、一般に速度と密度から求められる反射係数と波形要素のコンボリューションとして計算されます。
速度変化に比較して密度変化が十分に小さいときには、速度検層だけから作成されることも多く、波形要素としては震源波形や地層のフィルター効果、観測系の総含特性、データ処理過程で使用されるフィルターなどが考慮されます。
実際の反射地震記録と対比することによって特定の地層境界からの反射波の識別、層厚と岩相変化の推測、一次反射と多重反射の判別、データ処理効果の判定などが行われます。
・広生性 (こうせいせい)
広生性とは、環境要因の変動について、適応性の広い生物の性質のことです。
・後成説 (こうせいせつ)
後成説とは、生物の発生に関する仮説で、卵には幼生や胚の元になる構造が初めからあるのではなく、次第に作り上げられるものであると説くものです。
前成説に対して唱えられ、次第に認められました。
・合成扇状地 (ごうせいせんじょうち)
合成扇状地とは、地殻変動や気候変化、さらには河川の浸食基準面となる海面の変動などによって、扇状地の形成条件が変化した場合には、前の扇状地の上に、新たな扇状地が積み重なってできることを言います。
・後生双晶 (こうせいそうしょう)
双晶(twin)とは、特定の方位関係と境界面をもつ2つ以上の単結晶から成る結晶のことで、後生双晶となると母岩の生成後に生じた結晶ということになります。
・坑井柱状図 (こうせいちゅうじょうず)
坑井柱状図とは、坑井のカッテイングおよびコアの岩相、化石調査の結果や掘進時の記録に基づき、坑井内の岩相、地層区分、化石産状および化石帯、あるいは油、ガス徴などを記号を用いてその坑井の深度にしたがい表現した柱状図のことです。
・恒星天文学 (こうせいてんもんがく)
恒星天文学( stellar astronomy)は、恒星の天球上での分布,距離,運動,物理的・化学的諸特性の間の相関関係を統計的手法で解析し、サンプル星の諸特性を統計的に推測する天文学の一分野のことで、恒星統計学とも言います。
恒星のヘルツシュプルング=ラッセル図,恒星の質量・光度関係,恒星までの距離を推定するための永年視差および分光視差,ケフェイド変光星の変光周期・絶対光度関係,恒星のスペクトル型・速度分散関係,太陽運動,銀河回転などはすべて恒星に統計学を適用して見いだされたものです。
・後生動物 (こうせいどうぶつ)
後生動物 (Metazoa)は、原生動物以外のすべての動物の総称で、中生動物,側生動物,真正後生動物に分けられています。
多細胞動物ですが、単なる細胞の集合体ではなく、胚葉や組織の分化が種々の器官の形成に役立っていて、高等な体制を保持しています。
・恒星日 (こうせいび)
恒星日(sidereal day)は、こうせいじつとも言い、春分点が南中してから再び南中するまでの時間、もしくは春分点の南中をもって数えられる日数のことです。
太陽が黄道上を順行するため,平均太陽日よりわずかに短く、23時間 56分 4.09秒となります。
厳密にいえば春分点が逆行するため、地球の恒星天に対する1自転よりもさらに 0.009秒だけ短くなります。

地質用語(61)

地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・硬砂岩 (こうさがん)
硬砂岩は、グレーワッケ(英: greywacke、graywacke、独: Grauwacke)とも言い、砂岩の一種です。
一般に「硬く、暗色で、分級に乏しい角ばった石英・長石・小さな岩片が稠密しており、石基が粘土-細砂よりなるもの」として定義されています。
最初は、ドイツのハルツ山地に産する砂岩の名称であったのですが、砂岩の分類名として広く用いられるようになりました。
砂粒は円磨度が悪く、石英のほかに運搬作用などに対して不安定な岩石片で、長石,有色鉱物を多く含んでいます。
・交差鉱脈 (こうさこうみゃく)
交差鉱脈とは、堆積岩の層面を横断する鉱脈のことです。
・交差褶曲 (こうさしゅうきょく)
交差褶曲とは、二つ以上の褶曲系が交差している場合で、一方が他方より新しい時相のこともあるし、同一変形時相で生じることもあります。
・交差準平原 (こうさじゅんへいげん)
交差準平原とは、形成時期の異なる二つの準平原が交差している場合を言います。
・交差節理 (こうさせつり)
交差節理とは、狭義に用いる時は、火成岩の流理に直交するもので、伸張により生成します。
広義では、引張節理と同じです。
・交差段丘 (こうさだんきゅう)
交差段丘とは、河成段丘面を川の縦断図に投影した時に、時代を異とする段丘面が、互いに交差する現象のことです。
・交差断層 (こうさだんそう)
交差断層は、横断断層とも言い、その地域の一般的な地質構造の方向、たとえば褶曲軸などと、直交あるいは高角度で斜交する断層のことです。
・高山気候(こうざんきこう)
高山気候とは、山岳気候とも言い、温帯で海抜2000メートル 以上、熱帯で海抜3000メートル 以上の高地にみられる気候のことです。
チベット高原・アンデス山脈・アフリカ東部などに分布しています。
気温は同緯度の低地よりも低く、赤道近くの低緯度の高地では、年中冷涼で生活に適し、高地都市が発達しています。
・高山形 (こうざんけい)
高山形とは、起伏量が2000m内外に達するような高くて険しい山地の地形のことです。
・鉱山化粧 (こうざんけしょう)
鉱山化粧(mine salting)は、鉱床の露頭や坑内の鉱体の部分などに、金属の粉や粒子、あるいは高品位の粉鉱を散布したり、埋込んだりすることによって、その鉱山の鉱床が高品位のものであるように見せかけることです。
価格の高い金の鉱山などでよく行われました。
・高山湿草地土 (こうざんしっそうちど)
高山湿草地土(alpine meadow soil)とは、発育は高山森郁闭線以上湿草地植生の下の土壌のことです。
・高山帯 (こうざんたい)
高山帯とは、垂直分布による植物帯の一つです。
森林限界以上で氷雪帯下限の雪線までの地帯で、日本の中部山岳では標高2300~2500mより上部、北海道では標高1500mより上部です。
高山低木林・高山草原・寒荒原などが発達しています。
・鉸歯 (こうし)
鉸歯 (hinge teeth)は、二枚の貝の接続部分のことです。
・光子 (こうし)
光子(Photon)は、フォトンとも言い、光の粒子のことで、光を含む全ての電磁波の量子状態かつ電磁力のフォースキャリア(force carrier)です。
光は干渉や回折の現象を示し、電磁波の1種と考えられていましたが、1905年 A.アインシュタインはプランクの量子仮説を発展させて振動数νの光をエネルギー hν ( h はプランク定数) の粒子とみなすことによって光電効果を説明しました。
・格子 (こうし)
格子とは、いろいろな意味があり、①細い角材や竹などを、碁盤の目のように組み合わせて作った建具。戸・窓などに用いるもの。②寝殿造りの建具である蔀 (しとみ) のこと。③ 「格子戸」の略。④「格子縞 (じま) 」の略。です。
・後視 (こうし)
水準測量でレベルを設置し、ベンチマーク側のスタッフを視準することを前視と呼び、測量対象側のスタッフを視準することを後視と呼んでいます。
・光軸 (こうじく)
光軸とは、光の軸のことで、レンズや鏡の光学中心を結んだ線のことです。
レンズや鏡の位置がズレると光軸がずれ、光軸がずれると、本来あるべき位置で焦点を結ばなくなり、これによって星像が悪化します。
したがって、ズレが発生した場合はこれを修正する必要があります。
・格子欠陥 (こうしけっかん)
格子欠陥(Lattice Defect)とは、結晶において空間的な繰り返しパターンに従わない要素です。
格子欠陥は大別すると「不純物」と「原子配列の乱れ」があり、後者だけを格子欠陥と呼ぶときがあります。
狭い意味では特に格子空孔を指すこともあります。
伝導電子や正孔も広い意味では格子欠陥に含まれます。
・格子像 (こうしぞう)
格子像(lattice image)とは、高分解能電子顕微鏡法を用いて、薄い結晶性の試料からの透過波と回折波を干渉させて得られる結晶の格子に対応する像の事です。
・鉱質土壌 (こうしつどじょう)
鉱質土壌(mineral soil)とは、土壌の主要構成物質が無機質である土壌を言い、無機質土壌とも呼ばれています。
主要構成物が有機物であるか無機物であるかで土壌の性質は著しく異なるため、両構成成分の含有割合によって土壌を大別することが行われています。
・坑室発破 (こうしつはっぱ)
坑室発破(chamber blasting)は、坑道発破とも言い、採掘しようとする切羽面の内側に、断面の小さい坑道を掘り、その中に設けた薬室に大量の爆薬を装填して一時に爆破する発破方法です。
露天採掘場において用いられ、1回に爆破される鉱石の量は 7000~8000tから数十万tに及ぶことがありますが、経済的には4万~5万t程度の場合が最も有利とされています。
・厚歯二枚貝類 (こうしにまいがいるい)
厚歯二枚貝類(Pachyodonta)は、軟体動物門二枚貝綱の一目です。
歯が厚くて強く、独特の殻形をもつ奇形二枚貝で、一般に左殻は大きくて浅海底に固着し、右殻は上側にふた状となります。
ジュラ紀から現世にわたっていますが、白亜紀に最も繁栄しました。
・鉱車 (こうしゃ)
鉱車(mine car; mine tub)とは、鉱山や炭鉱において、主として鉱石,石炭,廃石などを運搬するのに使うトロッコ様の車両のことで、炭鉱では一般に炭車と呼んでいます。
これを何台か連結して列車編成とし、機関車,ロープなどにより牽引します。
形,容積,材質にはいろいろありますが、鉱石や石炭の粉があまり底に残らず、掃除も容易なことから、丸底鋼製鉱車が好んで用いられています。
・向斜(こうしゃ)
向斜(syncline)は、構造地質学において、新しい地層が中心側に来ているような褶曲構造です。
これの対義語は背斜です。
・硬砂岩 (こうしゃがん)
硬砂岩は、グレーワッケ(英: greywacke、graywacke、独: Grauwacke)とも言い、は砂岩の一種です。
一般に「硬く、暗色で、分級に乏しい角ばった石英・長石・小さな岩片が稠密しており、石基が粘土-細砂よりなるもの」として定義されています。
・向斜谷 (こうしゃこく)
褶曲の向斜軸に沿って発達する谷を向斜谷と言い、これと反対に背斜軸に沿うものを背斜谷と言います。
向斜部が谷をなすときには背斜部が山稜をなすので、褶曲構造に順応した平行する山脈と縦谷の列を生じます。
・高重合体 (こうじゅうごうたい)
高重合体は、ハイ‐ポリマー(high polymer)とも言い、高度な重合によって巨大分子となった化合物のことです。
・後獣類 (こうじゅうるい)
後獣類は、哺乳綱の一下綱で、有袋目だけから成っています。
この後獣下綱(Metatheria)は、獣亜綱の一員である全獣下綱の全獣目から、真獣下綱とほとんど同時に中生代ジュラ紀に分かれ出たと推定されています。
真獣下綱と異なり、主として南アメリカとオーストラリアで繁栄しました。
・光楯類 (こうじゅんるい)
光楯類(Aglaspida)は、化石のみで知られる節足動物であり、鋏角亜門に属しています。
やや細長い体の三葉虫様の体長 2~6cm 程度の動物であったとされています。
・鉱床 (こうしょう)
鉱床(deposit、ore deposit、mineral deposit)とは、地殻の局部に、ある特定の有用元素や化合物が、通常の岩石中の平均組成以上に濃集している鉱物の集合体、またはその一部で、採掘して利益をあげることのできるものを言います。
つまり、資源として利用できる元素や石油・天然ガスなどが濃縮している場所のことです。
・鉱床学(こうしょうがく)
鉱床学(economic geology)は、鉱床がどのようにして形成されたかを解明し、人類にとって有用な資源を得る方法を検討する学問のことで、資源工学の一部でも鉱床学を扱っています。
・鉱条 (こうじょう)
鉱条とは、膜状または薄板状の鉱脈や主脈から分岐した微脈のことです。
・公称径 (こうしょうけい)
径には、公称径と実際径(実測径)とがあり、公称径はいわゆる呼び径のことです。
公称径とは、建築物の補強部材や建築物の補強部材などの分野において活用されるキーワードです。
・鉱床賦存地域 (こうしょうふぞんちいき)
鉱床賦存地域とは、鉱床分布の偏在性によって限定される鉱床賦存地域のための総括的用語のことです。
・昂進 (こうしん)
昂進とは、生物の系統進化の上で、多数の新しい形質が獲得され、種々の方向への多様な適応現象が現れる時期のことです。
・広深性 (こうしんせい)
広深性とは、深度についての適応範囲の広い生物の性質のことです。
・更新世 (こうしんせい)
更新世(Pleistocene Epoch)とは、地質時代の年代区分の一つで、新生代の第四紀を二分したときの前半の世です。
洪積世、最新世とも言い、人類の出現した時期で,約 258万8000年前から約 1万1700年前の期間にあたります。
およそ氷河時代に相当し、氷期,間氷期を数回繰り返し、古気候,海水準の変動,生物群の変遷,火山活動などに著しい特徴があります。
坑芯測定 (こうしんそくてい)
・更新統 (こうしんとう)
更新統(the Pleistocene)とは、更新世にできた地層のことです。
・恒信風 (こうしんふう)
恒信風とは、貿易風(trade wind)、熱帯東風とも言い、亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯に向かって吹く対流圏下層の偏東風のことです。
北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風と呼ばれる定常的に吹く風です。
両半球とも 5°~30°付近の海洋上で卓越しています。
・硬水 (こうすい)
硬水とは一般的な基準んで301mg/l 以上、WHOの基準で120mg/l 以上の水のことを言います。
日本の水はほとんどが軟水ですが、欧州では硬水が多く見られます。
欧州の地下水などは、石灰質の豊富な地層を、長い時間をかけてゆっくりと流れてくるため、ミネラル成分が水に溶け込んでいます。
そのため、硬水が多く産出されます。
これとは反対に、日本では、河川の距離が短く、川の流れも急であるため、ミネラル成分が多く含まれないため、軟水が多く産出されます。
・鉱水 (こうすい)
鉱水とは、鉱物質を含んだ水を指し、自然界の天然水のことです。
鉱山などから排出する水で、鉱毒を含むものもあります。
・降水 (こうすい)
降水とは、大気中に浮遊している雨滴,霧滴,雪片,氷晶などが地上に落下し、雨,雪,あられ,ひょうなどになることです。
・高水位 (こうすいい)
高水位とは、河川の出水時の高い水位、または、長期間にわたる観測水位の平均よりも高い水位のことです。
・洪水位 (こうずいい)
洪水位は、設計洪水位として使用し、ダムが存在する時期に、200年に1回程度(または既往最大洪水流量)発生すると予想される最大の洪水が発生した時のダム湖の水位の事です。
ゲートは全開になっているものと想定され、自然現象として想定される最高の水位として考慮されます。
・降水強度 (こうすいきょうど)
降雨強度とは、瞬間的な降雨の強さのことで、現在降っている雨がこのままの強度で1時間降り続いた場合に相当する雨量(単位はmm/h)で表します。
・洪水説 (こうずいせつ)
洪水説とは、聖書にいうノアの洪水を地球の歴史上の最大の事実として、化石を洪水によって死滅した生物の遺体しみる説のことです。
・高水量 (こうすいりょう)
高水量とは、日本で使用されている河川流量の指標の一つで、ある地点で毎年1~2回起こる程度の出水時の流量のことです。
・降水量 (こうすいりょう)
降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。
降雨量との違いとして、降雨量は、雨だけが降った量ですが、降水量は、雨・雪・霰(あられ)・雹(ひょう)・霜などを全て水に換算した際の量となります。
・神津島 (こうずしま)
神津島は、伊豆諸島の島の一つで、活火山の火山島です。
東京都神津島村に属し、愛称はダイヤモンドアイランドです。
伊豆諸島の中ほどに位置するこの小さな島は、伊豆の島々を造った神々の集会所となったという言い伝えから、「神が集いし島」という意味で名付けられました。

地質用語(60)

地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・溝渠 (こうきょ)
溝渠とは、給水や排水のため、土を掘ったみぞのことです。
・紅銀鉱 (こうぎんこう)
紅銀鉱は、ルビーシルバーとも呼ばれ、濃紅銀鉱と淡紅銀鉱があります。
銀、アンチモンを含む硫化鉱物で三方晶系です。
紅色を呈し、 銀の重要な鉱石鉱物です。
・鉱区 (こうく)
鉱区とは、鉱業権の及ぶ土地の範囲で、鉱物の試掘または採掘を許可された区域のことです。
・坑口 (こうぐち)
坑口(pit mouth)とは、竪坑,斜坑,水平坑道などの地表における開口部のことです。
位置は、一般に地表やその付近の地質の状況、鉱体の性状などを考慮して決定されます。
地表の状況を例にとれば、河川の増水により坑口が水没するおそれがないこと、鉄道の引込みに便利なこと、事務所,工場,住宅などの施設を建てる地積が十分あること、ぼた (廃石) の捨て場があること、用水を得やすいこと、地価が安いこと、などが坑口位置選定の条件となります。
・高句麗花崗岩 (こうくりかこうがん)
高句麗花崗岩は、立岩厳により区分された、威興片麻岩と西湖津片麻岩とを統一して明治-昭和時代前期の地質学者である中村新太郎さんが命名しました。
・攻撃斜面 (こうげきしゃめん)
湾曲している川のカーブ外側で、水流が速くて斜面がきつくなっている部分が攻撃斜面です。
これに対して、内側で水流が遅くて斜面の緩い部分が滑走斜面です。
・孔隙率 (こうげきりつ)
岩石には各鉱物粒子の間あるいは割れ目などに多少の隙間があり、孔隙率は、岩石中のすきまの体積と岩石全体の体積との比で、パーセントで示します。
岩石の隙間を移動する流体を間隙溶液(pore solution)あるいは粒間流体(intergranular fluid)などと呼んでいます。
堆積時の粘土の平均孔隙率は50%くらいで、時に90%のものもあります。
・膠結 (こうけつ)
膠結(cementation)とは、変成作用の最も地表に近い部分で、弱い変質作用を受けた岩石に用いられます。
砕屑堆積物の粒子間の孔隙に他の物質が沈澱して粒子を結合する現象と考えられていますが、なぜ粒子相互が接着するのかは不明だそうです。
・膠結作用(こうけつさよう)
膠結作用(cementation)とは、多孔質の破砕質の岩石の間隙を充填する作用で、石化作用の重要な過程として認識されていました。
砕屑堆積物の粒子間の孔隙に鉱物質が沈澱して粒子を結合する現象で、その結果堆積物は堆積岩になります。
・膠結物 (こうけつぶつ)
膠結物とは、水に溶けた鉱物成分が、堆積物の粗粒物質の間に沈殿して、各粒子を膠結する作用のことです。
・高原玄武岩 (こうげんげんぶがん)
高原玄武岩は、台地玄武岩とも言い、世界各地の広大な熔岩台地を構成している玄武岩で、これらの玄武岩は分布地域や生成時代を通じてある種の共通性をもっています。
ソレアイト質またはアルカリ玄武岩の本源マグマが多数の狭い火道から流出したり、地殻に生じた巨大な割れ目から溢れ出て四方に広がり固結したものと考えられています。
台地の玄武岩全体の厚さは極めて大きいのですが、一枚の玄武岩層の厚さは数mから20mくらいで、稀に100mに達し、膨大な数の玄武岩層がほぼ水平に重なり、全体として厚い玄武岩台地を形成しています。
・考現古生物学 (こうげん・こせいぶつがく)
化石化した古生物とその生息環境を扱うのが古生態学で、個体群構造や個体間・種間関係の解析、古環境との関係などが研究されます。
そして、斉一説の観点に立って古生物の生態や化石化過程の解明のため、現生生物の観察や実験的研究を行うのが考現古生物学で、現在古生物学とも言います。
古生物の地理的分布やその変遷は古生物地理学で扱っています。
・膠原線維 (こうげんせんい)
膠原線維は、膠原繊維とも言い、結合組織を構成する線維の一種です。
コラーゲンからなり、腱・靭帯・骨などに多く含まれ、煮ると膠(にかわ)状になります。
・高原氷河 (こうげんひょうが)
高原氷河とは、起伏の少ない高原面を覆う氷河のことです。
・高高潮位 (こうこうちょうい)
高高潮位は、満潮水位のことです。
・光行差 (こうこうさ)
光行差(Aberration of light)とは、天体を観測する際に観測者が移動しているために、天体の位置が移動方向にずれて見えるとき、そのずれを指す用語です。
1728年、イギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーが発見しました。
・光合成 (こうごうせい)
光合成(独, 仏: Photosynthese, 拉, 英: Photosynthesis)とは、主に植物や植物プランクトン、藻類など光合成色素をもつ生物が行う、光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応のことです。
光合成生物は光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やグルコースやデンプン)を合成しています。
また、光合成は水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給しています。
年間に地球上で固定される二酸化炭素は約1014kgで、貯蔵されるエネルギーは1018kJと見積もられています。
「光合成」という名称を初めて使ったのはアメリカの植物学者チャールズ・バーネス(1893年)で、かつては炭酸同化作用(たんさんどうかさよう)とも言ったのですが、現在はあまり使われていません。
・考古学 (こうこがく)
考古学(archaeology)は、人類が残した痕跡(例えば、遺物、遺構など)の研究を通し、人類の活動とその変化を研究する学問です。
・考古地磁気学 (こうこちじきがく)
考古地磁気学とは考古学+古地磁気学という意味のことばで、過去の地磁気を古地磁気と呼び、その状態を研究する分野を古地磁気学と呼んでいます。
そして、特に1万年くらい前までの期間についての古地磁気学を考古地磁気学と呼んで区別しています。
・硬骨 (こうこつ)
硬骨とは、脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種です。
丈夫な骨膜に覆われ、硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄から成っています。
そして、支持器官・保護器官・運動器官として働きます。
・硬骨魚綱 (こうこつぎょこう)
口に上下両あごをそなえる現生の魚類は軟骨魚綱と硬骨魚綱とに分けられますが、硬骨魚綱の種数はすこぶる多いのが特徴です。
軟骨魚綱はサメ類,エイ類およびギンザメ類を含み、骨格が終生軟骨よりなるのに対し、硬骨魚綱では幼若期には軟骨であった骨格も発育成長に伴い、その大部分が硬骨で置換されます。
硬骨魚綱は一般に条鰭(じようき)亜綱,総鰭亜綱,肺魚亜綱の3亜綱に分けられ、肺魚亜綱では胸びれと腹びれはむち状、または葉状で、中軸をなす1骨列とこれから派生する多数の小骨片列で支えられています。
・交互同化作用 (こうごどうかさよう)
交互同化作用とは、汚染作用によってマグマの中と母岩の中に同じ鉱物相が形成される場合、マグマと周囲の岩石とが物質の交換を行って、両者共にその化学組成を変える作用のことです。
この結果は反応性の溶液による形成物か、通常の結晶作用の形成物が凝結したのか、区別が困難です。
・黄砂 (こうさ)
黄砂( Asian Dust)は、黄沙とも言い、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂塵嵐(砂嵐)などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象か、 あるいは、この現象で飛散した砂自体のことです。
・光彩 (こうさい)
光彩とは、きらきらと輝く美しい光のことです。
・虹彩(こうさい)
虹彩とは、脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、角膜と水晶体の間にある薄い膜のことです。
瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割を持っています。
・鉱滓 (こうさい)
鉱滓とは、鉱石から金属を製錬する際などに、溶融した金属上に浮かび上がる副産物のことです。
具体的には高炉、平炉、転炉、電気炉からの残さ(スラグ)、キューボラ溶鉱炉のノロ、ドロス・カラミ・スパイス、ボタ、不良鉱石、粉炭かす、鉱じん、鋳物廃砂、サンドブラスト廃砂などがそれにあたります。
・後鰓類 (こうさいるい)
後鰓類(Opisthobranchia)は、軟体動物門腹足綱直腹足亜綱異鰓上目に属するグループです。
かつては後鰓亜綱とすることが多く、また、異鰓上目が置かれた後は後鰓目とすることもあったのですが、近年は、階級を与えないことが多くなっています。
名称はラテン語の opistho brankhia に由来しています。
これに対して、前鰓類(ぜんさいるいProsobranchia)は、軟体動物門腹足綱(巻貝類)のうち、鰓(えら)が心臓より前にあるものの総称で、心臓より後ろに鰓が位置する後鰓類に対してこう呼ばれています。

地質用語(59)


地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・光学性 (こうがくせい)
光学性とは、結晶が光学的に正号か負号かの区別のことです。
・光学的異方性 (こうがくてきいほうせい)
光学的異方性とは、光学的性質が方向により異なることを言います。
・光学的正号結晶 (こうがくてきせいごうけっしょう)
一軸性結晶で、異常光線の屈折率が常光線の屈折率よりも大きいものを光学的正号結晶 (optically positive crystal)と呼んでいます。
・光学的弾性軸 (こうがくてきだんせいじく)
光学的弾性軸とは、光学的異方性の物質において、最大速度の光の振動方向、最小速度の光の振動方向、および両者に垂直な方向のことです。
・光学的等方性 (こうがくてきとうほうせい)
光学的等方性とは、光学的性質が方向により異ならないことを言います。
・光学的負号結晶 (こうがくてきふごう)
一軸性結晶で、異常光線の屈折率が常光線の屈折率よりも小さいいものを光学的負号結晶 (optically negative crystal)と呼んでいます。
・光学的分散 (こうがくてきぶんさん)
光学的分散とは、屈折率、複屈折、吸収率、光軸角、消光角など光学定数や光学的弾性軸の方位が光の波長により異なることを言います。
・光学的方位 (こうがくてきほうい)
光学的方位とは、結晶の光学的諸方向と結晶軸との関係のことです。
・甲殻類 (こうかくるい)
甲殻類は、節足動物の分類群の一つで、分類学上では甲殻亜門(こうかくあもん Crustacea )と呼ばれていいます。
エビ、カニ、オキアミ、フジツボ、ミジンコなどを含むグループで、深海から海岸、河川、湿地まで、あらゆる水環境に分布しますが、主に海で多様化し、陸上の生活に完全に適応しているのはワラジムシ類など僅かです。
・鉱化剤 (こうかざい)
鉱化剤 (mineralizer, mineralisateur)とは、マグマ性のガスを指し、この中には水素,水および,フッ素,ホウ素,硫黄,炭素などの化合物,および他の揮発性物質が含まれています。
鉱化剤の語源は、ミシェル・レヴィが提案したのですが、内容はボウモンの定義に従っており、鉱化作用の考えはシィラーによって発展されました。
・鉱化作用 (こうかさよう)
鉱化作用 (mineralization)とは、岩石中に鉱床,鉱物が形成される作用のことです。
鉱化作用は、ガス体による気成作用、溶流による熱水作用、マグマ,鉱化流体などによる交代作用、あるいは変成作用の過程で起ることが多いのが特徴です。
鉱化作用のうち、金属鉱床をつくる作用を、特に金属鉱化作用と呼んでいます。
・降下スコリア (こうかスコリア)
スコリアは、玄武岩など鉄,マグネシウムなどの多いマグマの発泡により生じ、爆発的噴火に伴う降下堆積物を降下スコリアと呼んでいます。
・後火成作用 (こうかせいさよう)
後火成作用は、後マグマ作用とも言い、マグマの固結末期におけるペグマタイトの形成・気成作用・熱水作用による岩石の変質や鉱床の生成などを総括的に表す言葉です。
・抗火石 (こうかせき)
抗火石は、東京より南に約150㎞に位置する伊豆諸島の新島(東京都新島村)で産出する貴重な自然石です。
地質的には浮石質黒雲母流紋岩(以前は石英粗面岩と分類されていました。)、もしくは浮岩に属し、主成分は硅酸およびアルミナで、耐久性・耐酸性・耐火性に優れた性質を持っています。
・鉱化溶液 (こうかようえき)
鉱化溶液(mineralizing solution)は、逸散したガスや残液で、マグマの結晶作用の間に形成されたもので、これによって物質が運ばれ最後には鉱物鉱床が形成される溶液のことです。
・鉱化流体 (こうかりゅうたい)
鉱化流体 (ore‐forming fluid)は、岩石やマグマから鉱床を構成する物質を溶出(濃集)し、それを運搬・沈殿することによって鉱床を生成する流体のことです。
従来は固結するマグマから放出される水を主とする流体がこの働きをすると考えられてきたのですが、近年は酸素や水素の同位体の研究から、地下浅所を移動する地表水、堆積岩の固化に伴って放出される水、変成作用の際に鉱物間の脱水反応によって放出される水など、さまざまな起源の水やその混合物が鉱化流体となることが分かってきました。
・後カルデラ丘 (こうカルデラきゅう)
後カルデラ丘は、複式火山において、火口またはカルデラをかこむ外輪山の内側にある火山体で、中央火口丘 (central cone)中央丘、とも言います。
溶岩円頂丘、成層火山、砕屑丘であることが多いのですが、楯状火山もあります。
外輪山より新しく、かつ相対的に小さく、また噴火様式も異なる例が多いのが特徴です。
複数の後カルデラ丘が箱根や阿蘇のように一列に配列している例も多く見られます。
その列は、複式火山体の下方にある弱線(断層や割れ目)に沿っています。
・鉱管 (こうかん)
鉱管は、鉱柱 (pillar)、鉱筒、管状鉱床、および竜頭あるいは残柱とも呼ばれ、鉱山において坑内の天盤または上盤を支え、坑道や採掘切羽を安全に維持するため、採掘せずに残して自然の柱にする鉱石部分のことです。
炭鉱の場合には炭柱呼んでいます。
規則正しく碁盤目状に鉱柱を残す方法と、比較的低品位の鉱石の部分を不規則に残す方法とがあります。
・硬岩 (こうがん)
硬岩は、土木工事を目的にした岩盤強度を表す一つの尺度で、各省庁によってさまざまな基準があります。
・交換河川 (こうかんかせん)
交換河川とは、流水が沿岸の帯水層中の地下水と連続していて、流水と地下水とが相互に交換しあう河川のことです。
・交換酸度 (こうかんさんど)
交換酸度とは、土壌に塩化カリウムを加えて抽出した酸性物質(主に交換性アルミニウム)の量のことです。
作物の酸性障害の指標となるほか、交換酸度が大きい土壌ではジャガイモそうか病の発病が抑止されます。
交換酸度は、pHによって変化し、pH7付近でほぼゼロ、pHが下がるにつれて増加します。
・広鹹性 (こうかんせい)
広鹹性とは、塩分の濃度に対しての適応性の広い生物の性質のことです。 
・交換反応 (こうかんはんのう)
交換反応とは、化合物中の特定の原子・原子団・イオンが同種または別種の原子・同位体・原子団・イオンに置き換わる反応のことです。
・高気圧(こうきあつ)
高気圧(anticyclone、high)とは、周囲より気圧の高い部分を言います。
周囲より気圧が高いと定義されるので、中心気圧が1気圧 (1013hPa) より低い高気圧も存在します。
一般に、高気圧は晴天をもたらします。
・好気性 (こうきせい)
好気性とは、酸素の存在する中では活動が非常に活発になることを言います。
反対語は嫌気性で、酸素の存在する中では活動が困難又は不可能なことを言います。
主に細菌に使い、好気性細菌は、 枯草菌・結核菌・酢酸菌などがあり、嫌気性細菌は、乳酸菌・破傷風菌などがあります。
・光球 (こうきゅう)
光球( photosphere)とは、太陽などの恒星の表層部分にあり、不透明なガスによって形成される薄い層です。
恒星の外部に放出される光はこの層で発生するため、視覚的な恒星の表面に相当します。
光自体は内部からも発生していますが、これらの光は光球内のガスに吸収されるため、外に出ることはありません。
・鉱業権 (こうぎょうけん)
鉱業権とは、鉱業法(昭和25年12月20日法律第289号)第5条では登録を受けた一定の土地の区域(鉱区)において、登録を受けた鉱物及びこれと同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採し、及び取得する権利のことです。
なお、鉱業権の詳細な規定については鉱業法に規定されています。
・鉱業出願 (こうぎょうしゅつがん)
鉱業出願とは、鉱業権取得のために法律に定める機関に鉱業権設定の出願を行なうことです。
日本の鉱業法 (昭和 25年法律 289号) の規定によれば、未採掘の鉱物は「鉱業権によるのでなければ、掘採してはならない」 (7条) とされ、「鉱業権の設定を受けようとする者は、通商産業局長に出願して、その許可を受けなければならない」 (21条) と定められています。
・鉱業法 (こうぎょうほう)
鉱業法とは、鉱物資源の合理的開発のため鉱業に関する基本的制度を定めた法律(1950年公布,1951年施行)です。
旧法(1905年)を全面的に改正したもので、まだ掘採されない鉱物の管理権を国が有することを前提として、鉱業権,租鉱権,鉱区,鉱業に伴う土地の使用・収用,鉱害賠償などにつき規定しています。
・硬玉岩 (こうぎょくがん)
硬玉岩(jadeitite)とは、アルカリ輝石,ジェダイト(jadeite)を主成分とする細粒の岩石で、少量の長石または准長石を伴っています。
アルカリ火成岩が高圧変成作用によって形成されたものと思われています。
・鋼玉岩 (こうぎょくがん)
鋼玉岩(corundolite)とは、大部分がコランダムからなる粒状組織を示す岩石で、エメリー(emery)岩などがあります。
鋼玉を主成分として、多少の磁鉄鉱,赤鉄鉱と他に鉄尖晶石,黒雲母,ルチルなどが含まれます。
このような岩石は、ダイアスポアやラテライトのようなAl2O3に富む岩石から変成したものと、花崗岩やペグマタイトに関連して生成したものなどがあります。
・紅玉髄 (こうぎょくずい)
紅玉髄は、カーネリアン(carnelian)とも言い、鉱物の一種で、玉髄(カルセドニー)の中で赤色や橙色をしており、網目模様がないものを言います。
べにぎょくずいとも呼んでいます。
ちなみに、網目模様があるものを瑪瑙と言います。
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