コロンビアの大規模な地すべり

コロンビア南西部の都市モコア(Mocoa)で3月31日夜に大規模な地すべりが発生しました。

この地域は、数日豪雨が続いていたそうですが、31日の夜は特にひどく、130mmの豪雨だったそうです。
平均月間降水量が400mm程度なので、この約3分の1に相当する量が半日で降ったことになります。
国家災害危機管理局の局長であるカルロス・イバン・マルケスさんによると、土砂崩れはこの地域を流れるモコア川とその支流の水位が上昇し、氾濫したことが原因で発生したとのことです。
コロンビア軍によると、4月1日までに254人が亡くなり、約400人が負傷し、行方不明者も200人近くに達しているそうです。
この地すべりにより、家屋の他、橋や車両、樹木などが流され、コロンビア軍が撮影した被害地の映像には一面に大量の木材の残骸と茶色の泥が映し出されています。
フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は1日、救助活動指揮のため一帯に森林が広がるプトゥマヨ(Putumayo)県の県都モコアを訪れ、ツイッター(Twitter)で「激甚災害」を宣言しました。
最も大きな被害が出た地区の大半は、半世紀に及んだ内戦で住居を追われてきた人が住む貧しい地区だったそうです。
プトゥマヨ県のソレル・アロカ(Sorrel Aroca)知事は2日、地元ラジオ局に「地区が丸ごと消えてしまった」などと述べ、今回の災害はこの地域で「前例のない悲劇」との認識を示しました。
そして、現場には救助活動のため軍兵士や地元の警官を含む緊急要員1000人が動員されています。
でも、まだ人口約4万人の都市モコアは現在停電中で、水道も止まっているそうです。

columbia
大規模な地すべりです。
頭部がわからないので洪水みたいになっています。


この付近は、もともとが川なのか?
それとも、川ではないところにこんな巨石が流れてきたのか?
スポンサーサイト

南米ペルーの洪水

世界の各地で、異常気象が発生しています。
当ブログでも、サハラ砂漠の雪や、モスクワの異常寒波、スイスの雪不足、サウジアラビアでの雪と洪水、ブラジルの干ばつなどを紹介してきました。
今回はブラジルと同じ南米ペルーの洪水を紹介します。

南米ペルーは、数十年に一度という記録的な豪雨に見舞われています。
首都のリマ周辺では、土砂崩れや洪水が発生し、これまでに少なくとも78人が亡くなり、負傷者263人、被災者は10万1,104人にのぼり、約7万人が家を失うなど被害が拡大しているそうです。
ペルー大統領府や災害当局などによると、同国北西部は3月14日以降、台風並みの暴風雨が襲来し、1週間以上にわたって豪雨が降り続いたそうです。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の降水観測衛星GPMのレーダー観測によると、20日には1時間あたり137mmという同国の観測史上最大規模の大雨が各地で降ったそうです。
ペルー国立気象局や米航空宇宙局(NASA)の専門家は、「ペルー沖の海面水温が上昇し、エルニーニョに似た異常気象が起きている」と言っています。
エル・ニーニョはペルー人いわく、10年から15年の周期でペルーを襲ってきたという事で今年2017年はその当たり年だとのことです。
そして、ペルーの海岸地帯の気候がすっかり変わってしまったかのようです。
ペルーの海岸地帯は乾燥した砂漠地帯で、1年中一度も雨が降らいないとの事だったのですが、最近は、毎日必ず豪雨が降っています。
中でもピューラ(Piura)、イカ(Ica)、チクラーヨ(Chiclayo)、リマ(Lima)の川沿いなどが被害が拡大しているそうです。
首都のリマ市は、3月15日午後から非常事態に陥っています。
Huaycoloro川とRimac川の水量が上昇し、首都の至る所で氾濫しているそうです。
この非常事態によって、急遽教育機関は休校となり、道路が閉鎖、水道が止まり、公共機関の運行が延長されています。

南米では、1年半前の、2015年12月にも、パラグアイとアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルなどで大雨による洪水が発生するなどして、2約15万人が避難生活を余儀なくされていました。
亡くなった人も8人に上り、大雨は「半世紀に一度」などと報じられていました。
日本では、3月24日に、ペルーにおける豪雨水害に対し、ペルー政府からの支援要請を受け、国際協力機構(JICA)を通じ、緊急援助物資(テント,毛布,スリーピングパッド等)を供与することを決定したそうです。
同じ南米のブラジルは干ばつで苦しんでいるのに、雨は均等に降ることが出来ないのですね。

降雨
降雨観測衛星のレーダーが3月20日にペルー上空でとらえた雨の量を立体的に表した観測画像(NASA/ JAXA)です。


大規模な洪水で、川が決壊し、民家や田畑が浸かっています。

ペルー、リマ市洪水により非常事態 
濁流が溢れているリマ市の様子です。

イタリア・シチリア島のエトナ山の噴火

イタリア・シチリア島のエトナ山で3月16日、噴火がありました。

エトナ山は、去年(2016年)も5月21日に噴火し、今年に入ってからも2月27日から始まっていました。
そして、この日は、火山の専門家による監視活動の様子をイギリスの公共放送BBCのスタッフが取材していたそうです。
当時現場付近には、BBC取材班の他、観光客15人、研究者やガイドら計35人前後がいたそうです。
エトナ山は、イタリア南部のシチリア島にある標高3300m余りのヨーロッパ最大の活火山です。
スタッフが撮影した映像では、大きな爆発音とともに白い噴煙が勢いよく立ち上る様子が間近で写されているほか、急いで逃げるスタッフに噴石が雨のように降ってくる様子が叫び声とともに記録されています。
BBCのスタッフや観光客は、急ぎ岩陰や近くに停めてあった雪上車などに避難しましたが、現場にいたBBCのレベッカ・モレル科学担当記者によると、約10人が噴石で負傷し、うち6人が病院に搬送されたそうです。
記者によると、水蒸気と合わさった溶岩流が巨大爆発を起こし、熱い噴石や蒸気をまき散らしたとのことで、動画では、大きな爆発音とともに噴煙が立上る様子が間近で撮影されていました。
「大勢が負傷。頭にも。火傷や裂傷やあざ」とモレル記者はツイートしました。
現場にいた火山学者は、30年来これほど危険な目に遭ったのは初めてだとモレル記者に話したそうです。

エトナ火山(エトナかざん、Etna)は、イタリア南部シチリア島の東部にある活火山で、旧名をモンジベッロ (Mongibello) というそうです。
先に述べたように、ヨーロッパ最大の活火山であり、2014年のGPSを使った測定では標高は3,329mでありますが、活発な火山であるため標高の変化が早いそうです。
但し、アルプスを除いたイタリアでは最も高い山で、山麓部の直径は140kmに及び、その面積は約1,190km2です。
イタリアにある3つの活火山の内では飛び抜けて高く、2番目に高いヴェスヴィオ山の3倍近くもあります。
エトナ火山は、世界でも活動的な火山の一つであり、頻繁に噴火を起こしています。
時には大きな噴火を起こすこともありますが、特別に危険な火山とは見なされておらず、数千人が斜面とふもとに住んでいるそうです。
火山麓扇状地に発達する水はけの良い土壌を利用して葡萄園や果樹園が広がっているそうです。

エトナ火山の過去の大噴火を調べてみました。
・紀元前693年
・紀元前475年
・紀元前396年
・1169年:死者16,000人と記録されています。
・1381年
・1669年3月8日(3月11日~7月15日):死者10,000人と記録されています。
1669年の噴火では、麓のニコロシ村が一瞬にして壊滅し、長さ18kmにも及ぶ地表の断裂ができて、20個の火口が出来たそうです。
そして近くのカタニア市の半分くらいを火山灰で埋め尽くし、堆積物によって近くの海に新しい岬がひとつ出現したそうです。
なお、カタニアはその後1693年に大地震でも壊滅的な被害を受けています。
この町は現在シチリア第二の都市ですが、現在の町並みは19世紀に入ってから再建されたものです。
この噴火では溶岩の流れを変えるために爆弾を投下したり、などといったことが試みられていたそうです。
・1852年 - 1853年
・1928年11月
・1986年:噴火高度1600mだそうです。
・2002年10月27日
・2005年1月8日
・2007年9月4日:噴火高度400m
・2011年1月12日から
・2015年12月4日:噴煙高度約7000mだそうです。

ギリシア神話やローマ神話には、エトナ山に関する様々な伝説があります。
風の神アイオロスは、エトナ山の洞窟に風を閉じ込めたと言われています。
ゼウスに敗れた怪物テュポンはエトナ山に封印され、以来、テュポンがエトナ山の重圧を逃れようともがくたび、噴火が起こるという言い伝えです。
そして、これが原因で、ノアの大洪水を引き起こしたそうです。
また、別の説によると、エトナ山にはアテーナーに敗れた巨人エンケラドスが封印されており、山の下から炎を吐き続けているという言い伝えです。
また、ゼウスとヘラの第一子である、炎と鍛冶の神ヘパイストスは、エトナ山の下で鍛冶を行い、炎の神アドラノスを山から追い出したと言われています。
何はともあれ、現在でも頻繁に噴火しています。
私は、ヨーロッパでの噴火はほとんどないと思っていたので認識不足でした。
イタリアの火山分布図を見ても、火山はいっぱいあります。
火山があれば、地震の恐れもあるし、津波だって発生します。
危険なのはどこの国でも一緒ですね。
そして、ヨーロッパにも原発はあります。
稼動している原発もいっぱいありますが、例え稼動していなくても、地震や津波などで壊滅した場合には、広範囲で人が住めなくなってしまいます。
文明がもたらした、便利なものはいっぱいありますが、原発だけはなくしてほしいと切に思います。

噴火したイタリア南部シチリア島のエトナ山=イタリア・タオルミーナ【AFP=時事】 【ローマAFP=時事】当地の報道によ…
ナポリの町並みから見たエトナ山の噴火の様子です。


シチリア島のエトナ山とイタリアの火山分布図です。

不思議の国サウジアラビア

異常気象は世界中で続いていますが、サウジアラビアは本当に異常です。

まずは、昨年11月から12月にかけて、サウジアラビア北部などの広範囲で「砂漠が雪に覆われる」という光景が広がりました。


2016年11月23日、雪に覆われたサウジアラビア・ジャウフ州の砂漠の様子です。
これだけ見れば、雪国と同じです。
先日、当ブログでサハラ砂漠の大雪を紹介しましたが、まさしく一緒です。

次は一転して、緑と花に覆われたサウジアラビアの砂漠のお正月の様子です。
これは、今年の1月4日に撮影したものです。

牧草地に移り変わっています。
よっぽど急激に暖かくなったものです。


このサウジアラビアの砂漠の「緑化」が、一時的なものなのか、今後、全体的にこれまでと変わってくるのかはまだわかりませんが、不思議な光景です。

次は、2月に発生したサウジアラビアでの大洪水です。
今年の2月17日に撮影したものですが、洪水で最も大きな被害が出ている地域は、報道では、サウジアラビア南部のアスィール州という場所のようです。
この付近では、昨年4月にも大洪水が発生しています。


2月14日に、洪水で車が流されています。
ここは、メッカに近いサウジアラビア南部のアスィール州という場所のようです。


去年の4月7日洪水にみまわれたサウジアラビア・ターイフの様子です。
この場所もメッカに近い、アルクンフダー(Al-Qunfudhah)砂漠です。

このように、サウジアラビアでは、短期間に、大雪、暖冬、大洪水と続いています。
何だかもう「砂漠の国」という称号もあまり当てはまらない感じになってきているようです。
今のような状態が続くと、「砂漠」がなくなるかも知れません。

ブラジルの激しい干ばつ

異常気象は、今回は南米のブラジルを紹介します。

ブラジル南東部にある、アクデ・ド・セドゥロ(Açude do Cedro)というブラジルで最も古いダムと周辺の水域が、この地域で続いている激しい干ばつのために水が完全に消滅してしまい、行き場を失った約400頭頭のカメたちの死体が転がっていることがブラジルで報じられていました。
それらのカメの死体はすでに干からび始めているそうで、骨と甲羅が延々と乾いた大地に転がる光景が広がっています。
昨年はリオ・オリンピックもあり、華やかな面もあったブラジルですが、そのことを除けば、いろいろと問題が山積みとなっているみたいです。
このダムは、ブラジルのセアラー州という所にありますが、このセアラー州では干ばつがひどく、国家民間保護防衛局を通して、セアラー州の184市のうち130市が、干ばつの影響による非常事態を認めています。
この数は、同州内の市の70%に相当します。
この緊急事態宣言により、給水車での対応や水道管の簡易設置など、支援活動のための異なる法的システムが創設されています。
州民間防衛調整局によると、現在、非常事態にある同州内各市の多くが陸軍により行なわれている給水車活動によるサービスを受けており、これは農村部にも提供されているそうです。
州内の貯水池の状況は厳しく、水資源管理公社により監視されている153カ所のダムのうち、34カ所では0%だそうです。
この地域は、すでに5年間も干ばつが続いていたそうですが、今年に入ってからそれがさらに加速してきているようです。
ブラジル気象局の長期予想では、今年は平年並みの雨量が期待できるということですが、実際にどうなるのかは誰にもわからないそうです。
南米では、現在、さまざまな場所で、森林火災(チリ、アルゼンチンなど)、洪水(アルゼンチンなど)、干ばつ(ブラジルなど)、猛暑(チリなど)、寒波(ベルーなど)、大雪(ベルーなど)などいろいろな気象が出現しているそうで、そのどれもがとても激しいそうです。
このような異常気象は、当ブログでも頻繁に紹介しているように、南米だけではないですが、自然の条件はますます厳しさを増していると感じます。
それらに比べると、現在では日本の異常気象のほうがまだ穏やかなのかなとは思いますがほうだと思いますが、この先のことについてはわかりません。

2015年の写真と、今年 1月のアクデ・ド・セドゥロのダムの状況写真で比べてみますと、下のようになっています。


2015年のアクデ・ド・セドゥロです。
これは誰が見ても、満々と水をたたえている大規模なダムです。


2017年1月のアクデ・ド・セドゥロです。
この写真を見ても、ダムとは思えません。
せいぜい荒地を散歩している女性の風景です。


なんともいいようのない、切ない写真です。
国家非常事態レベルの干ばつでブラジル最古のダムが干上がり、400頭のカメたちの死体が広がっています。
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR