ボアホールスキャナの現場
サンプラーとその適用について
我が国で広く用いられるサンプラーとその適用について、調べてみました。
(1)標準貫入試験用サンプラー
(レイモンドサンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
66 ㎜以上
③概略の適応土質
礫、玉石を除くすべての土
④採取試料の状態
乱した試料
⑤特 徴 と 留 意 点
打ち込みによって試料を採取する。
採取試料は観察するとともに物理試験用とすることができます。
砂礫や砂層では、含水比が変化した状態で採取されることがあり、注意が必要です。
(2)シンウォールサンプラー
固定ピストン式シンウォールサンプラー
①ピストンの状態
固 定
②必要なボーリング孔径
86 ㎜以上
③概略の適応土質
軟らかい粘性土
N値0~4
(水圧式はN値0~8)
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
我が国では、軟らかい粘性土の乱さない試料採取に最も信頼度の高いサンプラーとして広く用いられています。
従来からのエキステンションロッド式と水圧式に分けることができます。
ライナーの剛性は高いが採取後の試料の取り扱いに注意が必要です。
(3)デニソン型サンプラー
(ロータリー式二重管サンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
116 ㎜以上
③概略の適応土質
中位~やや硬い粘性土
N値4~14
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
内管と外管よりなり、外管は回転して地盤を削ると同時に、内管は試料を採取します。
内管には普通シンウォールチューブを使用します。
ライナーの剛性は高いが採取後の試料の取り扱いに注意が必要です。
(4)トリプルサンプラー
(ロータリー式三重管サンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
116 ㎜以上
(使用する器具の形式による)
③概略の適応土質
中位以上の粘性土
N値4以上
砂質土
適:N値10 以下
最適:N値10 以上
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
デニソン型サンプラーの改良型で、サンドサンプラーとも呼ばれます。
粘性土も採取可能です。
ライナーは硬質塩化ビニール管またはアクリル樹脂製です。
ライナーの剛性が低いため、採取後の試料の取り扱いや使用するライナーの内外面の変形・損傷に対する注意が必要です。
(1)標準貫入試験用サンプラー
(レイモンドサンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
66 ㎜以上
③概略の適応土質
礫、玉石を除くすべての土
④採取試料の状態
乱した試料
⑤特 徴 と 留 意 点
打ち込みによって試料を採取する。
採取試料は観察するとともに物理試験用とすることができます。
砂礫や砂層では、含水比が変化した状態で採取されることがあり、注意が必要です。
(2)シンウォールサンプラー
固定ピストン式シンウォールサンプラー
①ピストンの状態
固 定
②必要なボーリング孔径
86 ㎜以上
③概略の適応土質
軟らかい粘性土
N値0~4
(水圧式はN値0~8)
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
我が国では、軟らかい粘性土の乱さない試料採取に最も信頼度の高いサンプラーとして広く用いられています。
従来からのエキステンションロッド式と水圧式に分けることができます。
ライナーの剛性は高いが採取後の試料の取り扱いに注意が必要です。
(3)デニソン型サンプラー
(ロータリー式二重管サンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
116 ㎜以上
③概略の適応土質
中位~やや硬い粘性土
N値4~14
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
内管と外管よりなり、外管は回転して地盤を削ると同時に、内管は試料を採取します。
内管には普通シンウォールチューブを使用します。
ライナーの剛性は高いが採取後の試料の取り扱いに注意が必要です。
(4)トリプルサンプラー
(ロータリー式三重管サンプラー)
①ピストンの状態
な し
②必要なボーリング孔径
116 ㎜以上
(使用する器具の形式による)
③概略の適応土質
中位以上の粘性土
N値4以上
砂質土
適:N値10 以下
最適:N値10 以上
④採取試料の状態
乱れの少ない試料
⑤特 徴 と 留 意 点
デニソン型サンプラーの改良型で、サンドサンプラーとも呼ばれます。
粘性土も採取可能です。
ライナーは硬質塩化ビニール管またはアクリル樹脂製です。
ライナーの剛性が低いため、採取後の試料の取り扱いや使用するライナーの内外面の変形・損傷に対する注意が必要です。
PS検層について
PS検層について
PS検層は、弾性波速度検層とも呼んでいますが、ボーリング孔を用いて地盤を伝搬する時間から速度値を求める速度検層の一種です。
地表面を起振した時に生じる波動(P波・S波)を孔内任意の深度に設置した受振器(上下方向1成分,水平方向2成分)で観測します。
その波の伝播時間と伝播距離の関係から、弾性波速度(P波速度・S波速度)値を算出して地盤の速度分布を調べます。
測定方法として、孔内任意の深度に受振器を圧着設置します。
孔口近傍に設置した振源で人工振動(P波・S波)を発振し、その振動を孔内に圧着設置した受振器で観測します。P波及びS波の観測を終えたら、受振器を次の深度に移動します。
S波は、板を地表面に密着設置し、その板の側面を打撃して波を発生させます。
打撃方向を板の左右双方から行うことにより、S波の振動方向が反転することを確認します。板にスパイクを打設したり板に荷重をかけたりして、地面と板との圧着度を高めます。
この起振方法から「板叩き法」とも言われます。
P波は、杭を地表面に設置しその杭を垂直方向に打撃して波を発生させます。
周囲の雑振動が比較的大きい場合は、複数回起振してそれらを加算する方式(スタッキング処理)を用いることがあります。

現場でPS検層を行っています。
PS検層は、弾性波速度検層とも呼んでいますが、ボーリング孔を用いて地盤を伝搬する時間から速度値を求める速度検層の一種です。
地表面を起振した時に生じる波動(P波・S波)を孔内任意の深度に設置した受振器(上下方向1成分,水平方向2成分)で観測します。
その波の伝播時間と伝播距離の関係から、弾性波速度(P波速度・S波速度)値を算出して地盤の速度分布を調べます。
測定方法として、孔内任意の深度に受振器を圧着設置します。
孔口近傍に設置した振源で人工振動(P波・S波)を発振し、その振動を孔内に圧着設置した受振器で観測します。P波及びS波の観測を終えたら、受振器を次の深度に移動します。
S波は、板を地表面に密着設置し、その板の側面を打撃して波を発生させます。
打撃方向を板の左右双方から行うことにより、S波の振動方向が反転することを確認します。板にスパイクを打設したり板に荷重をかけたりして、地面と板との圧着度を高めます。
この起振方法から「板叩き法」とも言われます。
P波は、杭を地表面に設置しその杭を垂直方向に打撃して波を発生させます。
周囲の雑振動が比較的大きい場合は、複数回起振してそれらを加算する方式(スタッキング処理)を用いることがあります。

現場でPS検層を行っています。