水道管・受水槽の汚染について

水道管・受水槽の汚染について調べてみました。

①水道管による汚染
水道管に使っている管の種類には、ダクタイル鋳鉄管(これが6割以上だそうです)、鋳鉄管、鋼管、石綿セメント管、硬質塩化ビニル管があります。
そして、日本の水は欧米に比べ酸性に傾いており、また塩素を多く使用するため益々酸性になります(水道水の約半分はpH7以下の酸性です)。
また、水道管は酸に弱いため、早く腐食することになり、結果的に水の伝導度を高め、金属がイオン化し水道水に溶けこむようになります。
鉄管が腐食し、赤水(水酸化鉄)となって水に溶け出す原因はここにあります。
鉄の健康被害を深刻に考える必要はありませんが、配管が錆びることは鉄以外の物質の溶出を考慮する必要があります。
水道当局は、鉄管の錆びを防ぐため管の内部をいろいろな物質でライニングしています。
錆び止めとしては、亜鉛メッキ、カドミウム、コールタール、モルタルや樹脂ですが、問題はこれら有害物質がはがれたり、水道水に溶けこむことにあります。
でも、これらの事実は公表されていません。
鉛は表面に炭酸鉛の皮膜ができるため、水に溶けないと言われてきましたが、日本のように軟水では溶けることが分かってきました。
鉛は神経毒を有する危険物質であり、その汚染は確実に進行しています。
石綿セメント管は全国で10%ぐらい使われており、アスベストが水道水に溶け込むとの報告もあります。
アスベストを吸引するとガンを誘発することが知られていますが、今のところ水に溶けたアスベストは、疫学調査、動物実験では一応問題なしとされていますが、決して気持ちのいいものではありません。

②受水槽の汚染
マンション、ビルなどの受水槽の汚染も無視できません。
受水槽の水は停滞することが多く、残留塩素がなくなれば細菌が増殖します。
流水中では気にする必要のなかった有害物質がタンクから溶出し、濁り水が出てくることもあります。
FRP(繊維強化プラスチック)製の受水槽は、遮光が十分でないと、中に藻がわくこともあります。
さらに、密閉が十分でないためネズミやゴキブリの死骸が入っていたという話もあるくらいです。
各地の調査でも、小規模の受水槽の半数が「要改善」(横浜市93年)、マンションなどの受水槽の3割以上に問題あり(西宮市94年)などが報告なされています。
受水槽を設置しているビルは、全国で80万箇所あると言われており、そのうち法的管理を義務付けられているものは2割弱で、残りの8割近くの65万箇所が法的規制を受けていません。
その中の25万箇所は新しいビルで、それなりの対策が指導されていますが、残り40万箇所は古いビルで問題を抱えています。
水道法では、その管理を規定しており、定期的な清掃、水質検査を義務付けています。
しかしながら、これら規定を守っていない施設も多く、法的規制があるから安心だとは決して言えないのが実情だそうです。
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水質試験の基準と身体に対する影響

水質検査には、用途に応じて数多くの試験項目があります。

この基準値を示すとともに、
①主な不適の原因
②身体に対する影響等
③対策等
を調べてみました。

検査項目基準主な不適の原因身体に対する影響等対策等
一般細菌100/ml以下し尿、下水、排水等による汚染の疑いを示します。経口伝染病等消化器系病原菌による疾病など汚染の指標となり得ます。 煮沸消毒、塩素滅菌装置取付
大腸菌検出されないこと
カドミウム 及びその化合物0.003㎎/l以下鉱山、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。腎臓障害がおこり、連続的に摂取するとイタイイタイ病等の原因になります。飲用利用の停止及び、原因の追及、水源の転換
水銀 及びその化合物0.0005mg/l以下工場排水等の流入による汚染の疑いを示します。口腔障害、言語障害、神経障害、腎臓障害をおこします。
セレン 及びその化合物0.01㎎/l以下殺虫剤、工場排水の混入の疑いを示します。中枢神経障害、皮膚炎、胃腸障害をおこします。
鉛 及びその化合物0.01㎎/l以下地質による影響とその他鉱山、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。有毒、蓄積性あり、神経系統への障害。血液や血管系を侵し、貧血、血色素量の低下、頭痛、食欲不振を招き、腎臓障害、不妊にもなります。
ヒ素 及びその化合物0.01㎎/l以下地質による影響と農薬、殺虫剤、医薬品、除草剤の混入による汚染の疑いを示します。爪や毛髪の萎縮、肝硬変、知覚麻痺をおこします。
六価クロム 及びその化合物0.05㎎/l以下鉱山、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。激しい嘔吐と下痢、腎臓障害をおこします。
亜硝酸態窒素0.04㎎/l以下地質による影響と流出した肥料成分、し尿、下水等による汚染が過去においてはなはだしかったことを示します。乳児(6ヶ月未満)が高濃度の水を摂取するとメトヘモグロビン血症をおこし、呼吸作用を阻害します。水源の転換、飲料用以外で利用 
シアン 及び塩化シアン0.01㎎/l以下化学工業、金属メッキ等の工場排水の混入による汚染の疑いを示します。経口的に多量に摂取すると数分以内にめまい、頭痛、吐き気、痙攣、失神をおこして死亡する原因になります。飲用利用の停止及び、原因の追及、水源の転換
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素10㎎/l以下地質による影響と流出した肥料成分、し尿、下水等による汚染が過去においてはなはだしかったことを示します。乳児(6ヶ月未満)が高濃度の水を摂取するとメトヘモグロビン血症をおこし、呼吸作用を阻害します。水源の転換、飲料用以外で利用 
フッ素 及びその化合物0.8㎎/l以下地質による影響(温泉地帯に多い)と工場排水の混入による汚染の疑いを示します。低濃度であれば虫歯予防に効果があるが高濃度であれば有毒。体重減少、嘔吐、便秘、骨の形成障害がおこります。
ホウ素 及びその化合物1㎎/l以下火山地帯の地下水や温泉、工場排水(金属表面処理、ガラス、エナメル工場)が混入による汚染の疑いを示します。嘔吐、腹痛下痢、皮膚紅疹の原因になります。逆浸透
四塩化炭素0.002㎎/l以下エアゾル用噴射剤、金属洗浄用溶剤に使用します。頭痛、めまい、肝臓・腎臓・肺の障害等の原因になります。煮沸、曝気、水源の転換、活性炭処理
1,4-ジオキサン0.05㎎/l以下樹脂やワックス等の溶剤に使用します。中枢神経、肝臓、腎臓の障害の原因になります。
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン0.04㎎/l以下貯蔵タンクからの漏出、工場排水の混入等による汚染の疑いを示します。麻酔作用等の原因になります。
ジクロロメタン0.02㎎/l以下麻酔作用、中枢神経の抑制等の原因になります。
テトラクロロエチレン0.01㎎/l以下嘔吐、腹痛、めまい、肝機能障害等の原因になります。
トリクロロエチレン0.01㎎/l以下麻酔作用、嘔吐、腹痛等の原因になります。
ベンゼン0.01㎎/l以下石油製品の製造過程や石油の精製過程の漏出、工場排水の混入等による汚染の疑いを示します。めまい、嘔吐、頭痛、中枢神経の抑制等の原因になります。
塩素酸0.6㎎/l以下消毒の塩素処理過程で生成されます。メトヘモグロビン血症、無尿、腹痛、腎臓衰弱等の原因になります。
クロロ酢酸0.02㎎/l以下消毒の塩素処理過程で生成されます。煮沸、曝気、水源の転換、活性炭処理
クロロホルム0.06㎎/l以下麻酔作用、中枢神経の抑制等。人に対する発ガン性の恐れがあります。
ジクロロ酢酸0.04㎎/l以下
ジブロモクロロメタン0.1㎎/l以下皮下投与により中程度の毒性があります。
臭素酸0.01㎎/l以下
総トリハロメタン0.1㎎/l以下 
トリクロロ酢酸0.2㎎/l以下 
ブロモジクロロメタン0.03㎎/l以下中枢神経の抑制、頭痛、吐き気等の原因になります。
ブロモホルム0.09㎎/l以下催涙作用、肝機能障害等の原因になります。
ホルムアルデヒド0.08㎎/l以下 呼吸困難、めまい、嘔吐、胃けいれんがおきます。
亜鉛 及びその化合物1.0㎎/l以下鉱山、工場排水の混入による汚染の疑い。亜鉛メッキ鋼管からの溶出による汚染の疑いを示します。毒性は弱く健康上への支障は少ないのですが、白濁(白水障害)や不快な収れん味を与えます。多量摂取の場合腹痛、下痢、嘔吐をおこします。配管の交換及びライニング工事
アルミニウム及びその化合物0.2㎎/l以下浄水用薬品として、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムが凝集剤として使用します。アルツハイマー病など神経性疾患との関連について研究中です。急速ろ過法、膜ろ過、イオン交換、逆浸透
鉄 及びその化合物0.3㎎/l以下地質による影響と配管等の腐蝕、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。衛生上の有毒性よりも洗濯のとき衣類を赤くする、お茶の味を悪くする、という観点から基準値を定めています。(赤水障害)除鉄装置取付、浄水器取付
銅 及びその化合物1.0㎎/l以下鉱山、工場排水、農薬の混入、殺藻剤として使用した硫酸銅の影響、給水装置の銅管、真ちゅう器具からの溶出による汚染の疑いを示します。人に対する毒性は低く、急性中毒は銅塩を内服した時に起こる。多く含むと金属味を帯び(5㎎/l以上)、洗濯物を青く染めます。
ナトリウム 及びその化合物200㎎/l以下自然水中に広く存在します。又、海水、工場排水などによる混入や水酸化ナトリウムによるpH調整、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒処理、軟化処理等に由来するものもあります。多量に摂取した事故例による急性中毒として、痙攣、筋硬直、脳浮腫、肺浮腫などがあります。
マンガン 及びその化合物0.05㎎/l以下 主として地質の影響によります。その他鉱山、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。神経症状(言語障害)を主とする中毒症状。水を着色し食器を汚染します。(黒水障害)除マンガン装置の取付、水源の転換
塩化物イオン200㎎/l以下海水の浸入、し尿、下水、排水等の混入を疑わせます。自然水にもいくらかふくまれ地域差がある。特に多量にふくまれる場合あるいは急激に増加する場合は汚染の指標となります。塩味を感じる値から、基準値が設定されているが、水中の濃度より食生活を含めた、全摂取量が問題となります。
カルシウム、マグネシウム等(硬度)300㎎/l以下地質による影響と海水、工場排水、下水等の混入の疑いを示します。水道ではモルタルライニング管やコンクリート構造物、あるいは水の石灰処理によって増加することもあります。高濃度で胃腸障害をおこす場合もあります。硬度の高い水は石鹸の泡立ちが悪く、日常生活に影響が大きい。ボイラー水に不適。適量の硬度(10~100㎎/l以下)の水は飲料水として美味です。
蒸発残留物500㎎/l以下水中へのいろいろな不純物の溶解の疑いを示します。溶解性物質の量を示し、清澄な水はその量が少なくなります。
陰イオン界面活性剤0.2㎎/l以下家庭下水、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。洗剤であり0.5㎎/l以上で泡立ちがはじまることを考慮して泡立ちの抑制を確実にする観点から基準が定められています。
ジェオスミン0.00001㎎/l以下湖沼、貯水池及び汚濁の進行した流れの緩やかな河川で繁殖する藍藻類、放線菌等から分離したかび臭物質です。活性炭、オゾン+生物活性炭、生物処理
2-メチルイソボルネオール0.00001㎎/l以下
非イオン界面活性剤0.02㎎/l以下家庭下水、工場排水の混入による汚染の疑いを示します。洗剤であり泡立ちの抑制を確実にする観点から基準が定められています。
フェノール類0.005㎎/l以下工場排水の混入や防錆、防腐剤の混入による汚染の疑いを示します。塩素消毒の際、特有の臭いを与える観点から基準を定めています。中枢神経系に刺激を生じるとともに麻痺症を起こします。高濃度である場合には嘔吐、チアノーゼ血圧降下などの急性中毒症状が現れます。
有機物等(全有機炭素(TOC)の量)3㎎/l以下下水、し尿、工場排水、汚水等有機物質を多量に含む水の混入、もしくは汚染プランクトン類の繁殖の疑いを示します。水中の有機物質を炭素の量で表す。有機汚濁物質の直接的な指標です。浄水器によるろ過
pH値(水素イオン濃度)5.8~8.6下水、し尿、工場排水等の混入の疑いを示します。地下水(深井戸)は低いこと(酸性)が多いのが特徴です。水の中性、アルカリ性、酸性を示します。飲料水としては中性(pH値7)付近にあることが望ましく、酸性の水は水道施設を腐食します。
異常でないこと下水、し尿、工場排水、薬品混入、地質の影響を示します。異常な臭気、味は飲料水として適さない。また汚染の指標となり得ます。原因の追及、除去、浄水器の取付、ろ過器の取付
臭気異常でないこと下水、し尿、工場排水、微生物の繁殖、薬品混入、地質の影響を示します。
色度5度以下下水、汚水の混入や鉄、マンガン、微生物の繁殖影響を示します。清澄な水は無色透明です。浄水器によるろ過
濁度2度以下下水、汚水、土砂、薬品等の混入や管内塗装亜鉛メッキの溶出、浄水給配水施設の欠陥の疑いを示します。

農薬の種類

農薬にもいろいろな種類があります。

田舎で田んぼや畑をやっていると作物にとって有害な様々な生物が発生してきます。
それら有害生物から作物を保護するために使われる薬剤を農薬といいます。
狭い意味ではそれらの中でも特に雑草・害虫・病原菌を防除するのが農薬です。
おおまかな種類としては、
①除草剤
①-1選択性除草剤・・・作物と雑草が生えてる時にまき、雑草だけ枯れさせます。
①-2非選択性除草剤・・薬剤のかかった草は全て枯れるので、作物のない所で使います。
②殺菌剤・・植物の病気を防ぎます。病原菌は主にカビの仲間です。
③殺虫剤・・害虫を防除します。ダニを防除する殺ダニ剤もあります。
④殺鼠剤・・ねずみなど作物を食い荒らす大型動物を防除します。
⑤その他・・植物成長調整剤(作物の背丈を低くするなど)や土壌消毒剤などがあります。

水質を管理する時には、下表に示すように目標値が定められています。
農薬名用途目標値(mg/l)備考
11,3-ジクロロプロペン(D-D)殺虫剤0.05
22,2-DPA(ダラポン)除草剤0.08
32,4-D(2,4-PA)除草剤0.03
4EPN殺虫剤0.004オキソン体の濃度と合計して算出
5MCPA除草剤0.005
6アシュラム除草剤0.2
7アセフェート殺虫剤、殺菌剤0.006
8アトラジン除草剤0.01
9アニロホス除草剤0.003
10アミトラズ殺虫剤0.006
11アラクロール除草剤0.03
12イソキサチオン殺虫剤0.008オキソン体の濃度と合計して算出
13イソフェンホス殺菌剤0.001オキソン体の濃度と合計して算出
14イソプロカルブ(MIPC)殺虫剤0.01
15イソプロチオラン(IPT)殺虫剤、殺菌剤、
植物成長調整剤
0.3
16イプロベンホス(IBP)殺菌剤0.09
17イミノクタジン殺虫剤、殺菌剤0.006
18インダノファン除草剤0.009
19エスプロカルブ除草剤0.03
20エディフェンホス(エジフェンホス、EDDP)殺菌剤0.006
21エトフェンプロックス殺虫剤、殺菌剤0.08
22エトリジアゾール(エクロメゾール)殺菌剤0.004
23エンドスルファン(ベンゾエピン)殺虫剤0.01代謝物であるエンドスルフェート(ベンゾエピンスルフェート)の濃度と合計して算出
24オキサジクロメホン除草剤0.02
25オキシン銅(有機銅)殺虫剤、殺菌剤0.03
26オリサストロビン殺虫剤、殺菌剤0.1
27カズサホス殺虫剤0.0006
28カフェンストロール殺虫剤、除草剤0.008
29カルタップ殺虫剤、殺菌剤、
除草剤
0.3
30カルバリル(NAC)殺虫剤0.05
31カルプロパミド殺虫剤、殺菌剤0.04
32カルボフラン代謝物0.005
33キノクラミン(ACN)除草剤0.005
34キャプタン殺菌剤0.3
35クミルロン除草剤0.03
36グリホサート除草剤2代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)の濃度と合計して算出
37グリホシネート除草剤、植物成長調整剤0.02
38クロメプロップ除草剤0.02
39クロルニトロフェン(CNP)除草剤0.0001CNP-アミノ体の濃度と合計して算出
40クロルピリホス殺虫剤0.003オキソン体の濃度と合計して算出
41クロロタロニル(TPN)殺虫剤、殺菌剤0.05
42シアナジン除草剤0.004
43シアノホス(CYAP)殺虫剤0.003
44ジウロン(DCMU)除草剤0.02
45ジクロベニル(DBN)除草剤0.01
46ジクロルボス(DDVP)殺虫剤0.008
47ジクワット除草剤0.005
48ジスルホトン(エチルチオメトン)殺虫剤0.004
49ジチアノン殺菌剤0.03
50ジチオカルバメート系農薬殺虫剤、殺菌剤0.005ジネブ、ジラム、チウラム、プロピネブ、ポリカーバメート、マンゼブ(マンコゼブ)及びマンネブの濃度を二硫化炭素に換算して合計
51ジチオピル除草剤0.009
52シハロホップブチル除草剤0.006
53シマジン(CAT)除草剤0.003
54ジメタメトリン除草剤0.02
55ジメトエート殺虫剤0.05
56シメトリン除草剤0.03
57ジメピペレート除草剤0.003
58ダイアジノン殺虫剤、殺菌剤0.005オキソン体の濃度と合計して算出
59ダイムロン殺虫剤、殺菌剤、
除草剤
0.8
60ダゾメット殺菌剤0.006
61チアジニル殺虫剤、殺菌剤0.1
62チウラム殺虫剤、殺菌剤0.02
63チオジカルブ殺虫剤0.08
64チオファネートメチル殺虫剤、殺菌剤0.3
65チオベンカルブ除草剤0.02
66テルブカルブ(MBPMC)除草剤0.02
67トリクロピル除草剤0.006
68トリクロルホン(DEP)殺虫剤0.005
69トリシクラゾール殺虫剤、殺菌剤、
植物成長調整剤
0.08
70トリフルラリン除草剤0.06
71ナプロパミド除草剤0.03
72パラコート除草剤0.005
73ピペロホス除草剤0.0009
74ピラクロニル除草剤0.01
75ピラゾキシフェン除草剤0.004
76ピラゾリネート(ピラゾレート)除草剤0.02
77ピリダフェンチオン殺虫剤0.002
78ピリブチカルブ除草剤0.02
79ピロキロン殺虫剤、殺菌剤0.04
80フィプロニル殺虫剤、殺菌剤0.0005
81フェニトロチオン(MEP)殺虫剤、殺菌剤、
植物成長調整剤
0.003オキソン体の濃度と合計して算出
82フェノブカルブ(BPMC)殺虫剤、殺菌剤0.03
83フェリムゾン殺虫剤、殺菌剤0.05
84フェンチオン(MPP)殺虫剤0.006酸化物であるMPPスルホキシド、MPPスルホン、MPPオキソン、MPPオキソンスルホキシド及びMPPオキソンスルホンの濃度と合計して算出
85フェントエート(PAP)殺虫剤、殺菌剤0.007
86フェントラザミド除草剤0.01
87フサライド殺虫剤、殺菌剤0.1
88ブタクロール除草剤0.03
89ブタミホス除草剤0.02オキソン体の濃度と合計して算出
90ブプロフェジン殺虫剤、殺菌剤0.02
91フルアジナム殺菌剤0.03
92プレチラクロール除草剤0.05
93プロシミドン殺菌剤0.09
94プロチオホス殺虫剤0.004
95プロピコナゾール殺菌剤0.05
96プロピザミド除草剤0.05
97プロベナゾール殺虫剤、殺菌剤0.05
98ブロモブチド殺虫剤、除草剤0.1
99ベノミル殺菌剤0.02
100ペンシクロン殺虫剤、殺菌剤0.1
101ベンゾビシクロン除草剤0.09
102ベンゾフェナップ除草剤0.004
103ベンタゾン除草剤0.2
104ペンディメタリン除草剤、植物成長調整剤0.3
105ベンフラカルブ殺虫剤、殺菌剤0.04
106ベンフルラリン(ベスロジン)除草剤0.01
107ベンフレセート除草剤0.07
108ホスチアゼート殺虫剤0.003
109マラチオン(マラソン)殺虫剤0.05オキソン体の濃度と合計して算出
110メコプロップ(MCPP)除草剤0.05
111メソミル殺虫剤0.03
112メタム(カーバム)殺虫剤0.01
113メタラキシル殺虫剤、殺菌剤0.06
114メチダチオン(DMTP)殺虫剤0.004
115メチルダイムロン除草剤0.03
116メトミノストロビン殺虫剤、殺菌剤0.04
117メトリブジン除草剤0.03
118メフェナセット除草剤0.02
119メプロニル殺虫剤、殺菌剤0.1
120モリネート除草剤0.005

水質管理目標設定項目(26項目) について

水質管理目標設定項目(26項目) について調べてみました。

水質管理目標設定項目は、目標値毒性や発がん性のある項目の目標値の決め方は、基準値と同じく、人間が水道水を一生涯飲み続けても病気やがんにならない濃度が設定されています。
毒性や発がん性のほとんどない項目は、おいしさの観点などから、より質の高い水道水を目標として、基準値より厳しい濃度が採用されています。
・アンチモン及びその化合物
アンチモンは、半導体材料や鉛、スズなどとの合金として使われています。
地質に由来するもののほかに鉱山排水や工場排水などから水道原水に混入することがあります。
毒性は強く、急性中毒として嘔吐、下痢、皮膚炎など、慢性中毒として心臓、肝臓、腎臓障害などの症状があらわれます。
アンチモン使用工場からの排水が汚染源として考えられます。
目標値は、毒性を考慮して設定されています。
・ウラン及びその化合物
ウランは、原子力発電所の核燃料として使われている放射性元素です。
ごく微量ですが岩石や海水中にも広く分布しています。
地質由来により水道原水に混入することがあります。
毒性が大変強く、腎臓に蓄積し腎臓障害の症状があらわれます。
目標値は、毒性を考慮して設定されています。
・ニッケル及びその化合物
ニッケルは、ステンレスやメッキの原料として使われています。
地質に由来するもののほかに鉱山排水や工場排水などから水道原水に混入することがあり、ニッケルメッキからの溶出が汚染源として考えられます。
大量に摂取するとめまい、嘔吐、急性胃腸炎などの症状があらわれます。
目標値は、毒性を考慮して設定されています。
・1,2-ジクロロエタン
1,2-ジクロロエタンは、塩化ビニルの原料として使われている有機化学物質です。
地下水を汚染して水道原水に混入することがあり、以前は、地下水で検出事例が多くありましたが、近年、水道水からの検出事例がほとんどなくなりました。
肝臓障害の健康影響がある物質で、発がん性が疑われている物質であるため、目標値は、発がん性を考慮して設定されています。
・トルエン
トルエンは、シンナー、接着剤、塗料の原料として多く使われている有機化学物質です。
揮発し易いため水中から大気にほとんど放出されてしまいます。
急性中毒として中枢神経系への影響、疲労、頭痛、めまいなど、慢性中毒として運動失調、平衡障害、言語障害などの症状があらわれます。
発がん性の可能性は低く、目標値は毒性を考慮して設定されています。
・フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)は、プラスチックに柔軟性を持たせるために使われている有機化学物質で、シート、レザー、ホース等生活環境で広く使われています。
平成27年度より、毒性を考慮して目標値が強化されました。
亜塩素酸亜塩素酸は、消毒剤として二酸化塩素を使った場合に問題となる物質です。
・二酸化塩素
二酸化塩素は、水道で用いることが認められている消毒剤で、塩素の代替消毒剤です。
二酸化塩素は、化学的に不安定なガスで貯蔵が難しいことから、ほとんどの浄水場で使用されていません。
・ジクロロアセトニトリル
ジクロロアセトニトリルは、トリハロメタンと同様、浄水過程で原水中の有機物質と消毒剤(塩素)と反応して生成される消毒副生成物です。
毒性が高いとの報告があるため、目標値は、毒性を考慮して設定されています。
・抱水クロラール
抱水クロラールは、トリハロメタンと同様、浄水過程で原水中の有機物質と消毒剤(塩素)と反応して生成される消毒副生成物です。
毒性が高いとの報告があるため、目標値は、毒性を考慮して設定されています。
・農薬類
殺虫剤や、除草剤など広い用途に多くの種類の農薬が使われています。
市販されている薬剤には、何種類かの農薬が混合されたものもあります。
農薬は種類が多く毒性などがそれぞれ異なるため、物質の特定や評価が困難です。
水質管理目標設定項目としての農薬類については、水道水に混入する可能性が高い農薬120種類についてそれぞれの目標値が設定され、総農薬方式という評価方法が採用されています。
これは、ある農薬Aの測定値を、Aの目標値で割り算し、これをAの評価値とします。
この作業を120種類の農薬全てで行い、この120種類全ての評価値の合計(検出指標値)が1以下という目標を定めています。
・残留塩素
残留塩素とは、水道水中の塩素の残量のことで、水道法により衛生上の措置としてすべてのじゃ口で塩素を0.1ミリグラム毎リットル以上確保することが義務付けられています。
水道水中の塩素は、水に溶けているものと反応したり、配水池等で空気中に蒸発したりするため、浄水場からじゃ口に届くまでの時間が長くなるほど少なくなります。
そのため、浄水場では、消毒の残留効果がじゃ口まで十分に発揮されるように、塩素が減少する量を考慮して、塩素を入れています。
しかしながら、残留塩素が多いと水道水にカルキ臭を与え、水道水の味を悪くします。
目標値は、水道水をおいしく感じられる限度の濃度として設定されています。
・カルシウム、マグネシウム等(硬度)(目標)
硬度の水質基準は、石鹸の洗浄効果を損なわないために300ミリグラム毎リットル以下と定められています。
水質基準と同じ項目で、カルシウムとマグネシウムの合計値であり、主に地質に由来します。
120mg/L以下を軟水、120mg/L以上を硬水とされています。
硬度が低いと淡白な味、高すぎるとしつこい味がします。
さらに、硬度が高いとおいしく感じない人がいるため、おいしい水研究会が提言した硬度の量10~100ミリグラム毎リットルが、目標値として設定されています。
・マンガン及びその化合物(目標)
マンガンの水質基準は、水道水が黒色にならない量として設定されています。
水質基準と同じ項目で、地質に由来するもののほかに鉱山排水や工場排水などから水道原水に混入することがあります。
また消毒剤の塩素で酸化されると黒い粒子となり、着色(黒水)の原因となります。
さらに、より質の高い水道水の供給を目指すため、基準値の1/5が目標値として設定されています。
・遊離炭酸
水中に溶けている炭酸ガスのことで、水に清涼感を与えますが、多いと刺激が強くなります。
また、水道施設の腐食の原因となります。
水道水中の炭酸のことで、適度に含まれることにより、炭酸飲料のような清涼感を与えます。
しかし、多量に含まれるとピリピリとした刺激を与えます。
目標値は、水道水のおいしさを保つために設定されています。
・1,1,1-トリクロロエタン
1,1,1-トリクロロエタンは、ドライクリーニング洗浄剤、金属の洗浄剤として使われる有機化学物質です。
地下水を汚染して水道原水に混入することがあります。
平成元年まで法令による規制がなかったため、1,1,1-トリクロロエタンを使っている工場やクリーニング店の敷地などから漏洩したものが地下に浸透したものと考えられ、地下水での検出事例があります。
発がん性、毒性ともに高くありませんが、水道水に甘いにおいをつけます。
目標値は、水道水ににおいがつかない量として設定されています。
・メチル-t-ブチルエーテル
MTBEとも呼ばれ、ガソリンの添加剤や溶剤として使われる有機化学物質で、揮発し易い物質です。
過去には、地下水から高濃度で検出された事例が報告されています。
目標値は、味やにおいに影響を与えることを考慮して設定されています。
・有機物(全有機炭素(TOC)の量)(目標)
水質基準と同じ項目で、水に含まれている有機物の量であり、汚れの度合いの指標です。
土壌に起因するもののほか、生活排水、工場排水、下水などから水道原水に流入することにより増加します。
水道水中に多いと渋味をつけます。
有機物の量を表す方法には多くの種類があり、水質管理目標設定項目としての有機物は、過マンガン酸カリウム消費量が採用されていますが、全有機炭素(TOC)の量の方が、より有機物の量を正確に把握できるため、水道局では、水質管理目標設定項目としての有機物を、全有機炭素(TOC)の量で測定しています。
目標値は、過マンガン酸カリウム消費量と全有機炭素(TOC)の量の相関関係を考慮し、1.5ミリグラム毎リットルへ変更しています。
・臭気強度(TON)
臭気強度とは、においの強さを数値化したものです。
臭気の強さを数値で表す方法で、水の臭気が感じられなくなるまで希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍数で臭気の強さを示します。
目標値はおいしい水の観点から設定されています。
水質基準項目や水質管理目標設定項目には、カビ臭やフェノール類など、においに関する項目が多くあります。
・蒸発残留物(目標)
蒸発残留物は、水道水を蒸発させた後に残るミネラルなどの量のことです。
水質基準と同じ項目で、主な成分は、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸、ナトリウム、カリウム等の塩類及び有機物です。
残留物の量が多いと苦味、渋味を感じ、適度に含まれるとまろやかさを出すとされています。
目標値は、水道水をおいしく感じることができる量として設定されています。
・濁度(目標)
水質基準と同じ項目です。
水の濁りの程度を示すもので、水質基準値の2度は肉眼ではほとんどわからない程度のものです。
濁度の水質基準は、肉眼で濁りを感じないことを考慮して定められていますが、より質の高い水道水の供給を目指すため、基準値の1/2が目標値として設定されています。
・pH値(目標)
水質基準と同じ項目です。
酸性、アルカリ性を示す指数であり、7が中性、7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
給水管の一部には、材質が鉛や鉄のものがあります。
水道水が酸性になっていると、鉛や鉄が水道水中に溶け出しやすくなります。
反対に、水道水を弱アルカリ性にすることにより、鉛や鉄を溶け出しにくくすることができます。
目標値は、水道施設の腐食防止の観点から設定され、弱アルカリ性である値として設定されています。
・腐食性(ランゲリア指数)
水道水の給・配水管に対する腐食性の度合いを、pH値等から算出して数値化したものがランゲリア指数です。
水が金属を腐食させる程度を判定する指標で、数値が負の値が大きいほど腐食傾向は強くなります。
目標値は、水道施設の腐食防止の観点から、極力0に近づけるよう設定されています。
・従属栄養細菌
従属栄養細菌とは、生育に有機物を必要とする細菌のことで、一般細菌同様ほとんどが無害な細菌です。
ただし、一般細菌が増殖しにくい低水温の環境下においても増殖するため、原水では有機汚染の指標として、また配水系統では清浄状態の指標として用いられています。
比較的栄養分の少ない培地を用いて20℃で1週間培養し、培地に形成された集落数を計数します。
水源の水の中には一般細菌より多く存在するため、浄水処理工程での細菌の除去性がより把握しやすくなります。
また、給・配水過程で塩素が消失すると再増殖する性質があるため、水道水が清浄な状態にあるかをチェックすることができます。
これらの特徴から、水質管理目標設定項目とされています。
・1,1-ジクロロエチレン
1,1-ジクロロエチレンは、家庭用ラップ、食品包装用フィルム、樹脂の材料として使われている有機化学物質です。
ドライクリーニングの洗浄剤や金属や半導体の洗浄剤として多く使われるトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタンが分解した物質の一つです。
地下水を汚染して水道原水に混入することがあり、以前は、地下水で多くの検出事例がありましたが、近年、水道水からの検出事例がほとんどなくなりました。
肝臓障害の健康影響がある物質です。
目標値は、発がん性を考慮して設定されています。
・アルミニウム及びその化合物(目標)
地質に由来するもののほかに鉱山排水や工場排水などから水道原水に混入することがあります。
またアルミニウム系凝集剤を浄水処理に用いられていることから検出されることがあり、高濃度に含まれると白濁の原因となります。
健康影響は明らかになっていないが、アルツハイマー病など神経性疾患との関連について研究が進められています。
水質基準値は、水道水が白色にならない量として設定されています。
さらに、より高い水道水の供給を目指すため、基準値の1/2が目標値として設定されています。

水道基準51項目について

水質基準項目(51項目) について調べてみました。

基準値水質基準項目のうち、人の健康を保護するための項目の基準値は、人間が水道水を一生涯飲み続けても病気やがんにならない濃度が設定されています。
また、水道水を使う上で支障とならないための項目の基準値は、水道水に色を着けたり、泡を生じさせたり、味を悪くしたりしない濃度が設定されています。
・一般細菌
一般細菌は、水や土中に生育している細菌のことで、ほとんどが無害な細菌です。
標準寒天培地を用いて36℃で24時間培養したときに、培地に形成された集落数を計測します。
清浄な水には少なく、汚濁された水には多い傾向があるため、水の汚染状況や飲料水の安全性を判定するための指標となります。
・大腸菌
大腸菌は、ヒトや温血動物の腸管内に常在する微生物で、ふん便とともに体外へ排出されます。
水道水中に大腸菌が検出された場合、ふん便に由来する病原微生物に汚染されている可能性があるため、水質基準では「検出しないこと」とされています。
また、嫌気性芽胞菌とともに、糞便由来で感染するクリプトスポリジウム等による水道原水の汚染のおそれを判断する指標菌とされています。
・カドミウム及びその化合物
カドミウムは、富山県の神通川でイタイイタイ病の原因となった物質として知られています。
肝臓、腎臓に蓄積し、急性中毒として嘔吐、めまい、頭痛など、慢性中毒として異常疲労、貧血、骨軟化症などの症状があらわれます。
また、メッキやニッカド電池(ニッカドはニッケル・カドミウムの略)の原料等として使われているため、これらの工場排水や亜鉛の鉱山排水が汚染源として考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・水銀及びその化合物
水銀は、体温計や温度計に使われており、また、水俣病の原因となった物質としても知られています。
体温計や温度計に使われる水銀は、金属水銀で人体に入ってもほとんどが体外に排出されます。
しかし、水俣病の原因とされる有機物と反応した水銀は、蓄積性が高く体外に排出されにくいため、低濃度でも中毒症状がでます。症状としては知覚障害、言語障害等があらわれます。水銀は、一般にも広く使われており、廃棄物処理場や水銀を使用する工場排水が汚染源として考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・セレン及びその化合物
セレンは、半導体の原料として広く使われており、体内に入ると低濃度でも急性中毒として皮膚障害、嘔吐、全身けいれんなど、慢性中毒として皮膚障害、胃腸障害、貧血などの症状があらわれます。
汚染源は、鉱山やセレン製品製造所が考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・鉛及びその化合物
鉛は、バッテリーや合金、塗料など多種にわたって使用されています。曲げたり、切ったりする加工が容易なことから、かつては鉛製の水道管が使用されたこともありましたが、現在の水道管は、ほとんどが鉄製や塩化ビニル(塩ビ)製になっています。
急性中毒として嘔吐、腹痛、下痢、血圧降下など、慢性中毒として疲労、けいれん、便秘などの症状があらわれます。
また、乳幼児の血中鉛濃度が増すと知能指数の低下に関連するとの報告もあります。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・ヒ素及びその化合物
ヒ素は、一般には、半導体材料やねずみを駆除する薬剤などとして利用されています。
地質により、地下水で検出されることが多い物質です。
急性中毒として嘔吐、下痢、腹痛など、慢性中毒として皮膚の角化症、黒皮症、末梢神経炎などの症状があらわれます。
また、発がん性物質としても知られています。
工場排水や温泉、鉱山排水などが汚染源として考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・六価クロム化合物
クロムは、メッキやニクロム線、ステンレス等の材料として多く使われています。
金属のクロムは無害なのですが、塩素がある水道水中でクロムは六価クロムとなり、強い毒性を持ちます。
急性中毒として腸カタル、嘔吐、下痢など、慢性中毒として肝炎などの症状があらわれます。
汚染源は、メッキなどクロム使用工場からの排水が考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・亜硝酸態窒素
亜硝酸態窒素は、血液中のヘモグロビンと反応し酸素を運べなくする作用があります。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・シアン化物イオン及び塩化シアン
シアン化物イオンは、青酸とも呼ばれ、毒物として広く知られています。
メッキや金銀の精錬、写真工業に使用されています。
塩化シアンはシアン化物イオンと塩素が反応してできる物質です。
シアンの致死量はシアン化カリウム(青酸カリ)で0.15~0.3グラムで、血液中のヘモグロビンが酸素を運ぶ作用を阻害し、窒息により死に至ります。
汚染源は、メッキ工場の排水などが考えられます。
また、水源の水にシアンが含まれていなくても、アミノ酸やアンモニアの存在下では、水中の有機物などからも塩素処理によってシアンが生成することがあります。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
硝酸態窒素は、人体に影響を与えませんが、亜硝酸態窒素は血液中のヘモグロビンと反応し、酸素を運べなくするため多量に服用すると窒息状態になります。
生後6ヶ月未満の乳幼児の場合、硝酸態窒素は体内では亜硝酸態窒素へと変化するため、合計した値で評価します。
大人の場合、硝酸態窒素が亜硝酸態窒素へと変化することはほとんどありません。
汚染源は、肥料、生活排水、工場排水、腐敗した動植物などが考えられます。
基準値は、乳幼児への毒性を考慮して設定されています。
・フッ素及びその化合物
フッ素を摂取すれば、虫歯予防になるとよく言われ、歯磨き粉にも配合されています。
しかし、適量を超えると歯の石灰化不全による斑状歯(はんじょうし)となります。
さらに多量に摂取すると骨硬化症や甲状腺障害などの症状があらわれます。
フッ素は土中に多く存在し、地下水では比較的多く含まれています。
汚染源としてはフッ素樹脂等の工場排水、温泉排水が考えられます。
基準値は、斑状歯にならない量を考慮して設定されています。
斑状歯とは、歯の表面にしま模様の白濁ができ、症状が進むと、歯が褐色に着色したり、欠けることもある病気です。
・ホウ素及びその化合物
ホウ素は、ゴキブリを駆除するホウ酸団子の有効成分として知られています。
中毒症状として重くなると血圧低下、ショック症状や呼吸停止などの症状があらわれます。
金属の表面処理等に使われており、これらの工場からの排水、火山地帯の地下水や温泉が汚染源として考えられます。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・四塩化炭素
四塩化炭素は、フロンガスの原料やスプレー等の噴射剤、金属の洗浄剤として使われており、石油などから人工的に作られた有機化学物質で、発がん性が疑われている物質です。
工場排水の地下浸透により、地下水を汚染することがあります。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・1,4-ジオキサン
1,4-ジオキサンは、非イオン界面活性剤を製造する過程で不純物として発生するため、洗剤などの製品に不純物として含有しています。
発がん性が疑われている物質であるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレンは、プラスチックの原料として使われている有機化学物質です。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・ジクロロメタン
ジクロロメタンは、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタンやフロンの代替品として使われている有機化学物質です。
地下水で検出事例がありますが、河川などではすぐ蒸発してしまうため、ほとんど検出されていません。
発がん性が疑われている物質であり、毒性も比較的高く、高濃度では麻酔作用があります。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・テトラクロロエチレン
テトラクロロエチレンは、ドライクリーニング洗浄剤、金属の洗浄剤、フロンの原料として使われている有機化学物質です。
平成元年まで法令による規制がなかったため、テトラクロロエチレンを使っている工場やクリーニング店の敷地などから漏洩したものが地下に浸透したものと考えられ、地下水での検出事例があります。
しかし、河川などではすぐ蒸発してしまうため、ほとんど検出されていません。
発がん性のある可能性が高い物質であり、毒性も比較的高く、頭痛や肝機能障害などの症状があらわれます。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・トリクロロエチレン
トリクロロエチレンは、ドライクリーニング洗浄剤、金属の洗浄剤として使われている有機化学物質です。
平成元年まで法令による規制がなかったため、トリクロロエチレンを使っている工場やクリーニング店の敷地などから漏洩したものが地下に浸透したものと考えられ、地下水での検出事例があります。
発がん性のある可能性が高い物質であり、毒性も比較的高く、嘔吐、頭痛などの症状があらわれます。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・ベンゼン
ベンゼンは、合成ゴムや合成繊維の原料として使われている有機化学物質です。
ベンゼンを取り扱う工場から漏洩したものが地下に浸透し、地下水を汚染することがあります。
また、ガソリンの燃焼でも発生します。
ベンゼンは、発がん性があるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・塩素酸
塩素酸は、消毒剤として水道水に添加している次亜塩素酸ナトリウムから生成する物質です。
次亜塩素酸ナトリウムを長期間貯蔵すると、自己分解により、塩素酸濃度の上昇が起こります。
特に高温下での貯蔵はその上昇が顕著であるため、広島市水道局では、貯蔵温度に十分配慮をしています。
基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・クロロ酢酸
クロロ酢酸は、トリハロメタンと同様、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
毒性が強いとの報告があるため、基準値は、毒性を考慮して設定されています。
・クロロホルム
クロロホルムは、トリハロメタンの一つです。
クロロホルムは毒性が強く、中枢神経を抑制するため、過剰投与で死に至ることもあります。
また、肝臓や腎臓の機能障害を引き起こします。
発がん性が疑われている物質であるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・ジクロロ酢酸
ジクロロ酢酸は、トリハロメタンと同様、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
発がん性が疑われている物質で、平成27年度より、発がん性を考慮して基準値が強化されました。
・ジブロモクロロメタン
ジブロモクロロメタンは、トリハロメタンの一つで、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・臭素酸
臭素酸は、消毒用として入れる塩素剤に含まれています。
発がん性のある可能性が高い物質であるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・総トリハロメタン
総トリハロメタンは、4種類のトリハロメタン(クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム)の量を合計したものです。
基準値は、毒性及び発がん性を考慮して設定されています。
・トリクロロ酢酸
トリクロロ酢酸は、トリハロメタンと同様、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
医療用や除草剤、防腐剤に使用されています。
平成27年度より、発がん性を考慮して基準値が強化されました。
・ブロモジクロロメタン
ブロモジクロロメタンは、トリハロメタンの一つです。
発がん性が疑われている物質であるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・ブロモホルム
ブロモホルムは、トリハロメタンの一つで、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは、新築や改築直後の室内空気汚染により引き起こされる、シックハウス症候群の原因物質として知られています。
トリハロメタンと同様、消毒用として入れる塩素と水に含まれる有機物が反応してできる物質です。
呼吸困難、めまい、嘔吐などの症状があらわれます。
発がん性があるため、基準値は、発がん性を考慮して設定されています。
・亜鉛及びその化合物
亜鉛は、人間にとって必須の元素で、体重70kグラムの男性で1.4~2.3グラム体内に保有しており、1日に13ミリグラム程度を摂取しています。
欠乏すると味覚障害や食欲減退などを起こします。
水道水に多量に含まれると白く濁り、お茶の味を悪くすることがありますが、毒性はほとんどありません。
基準値は、水道水が白色にならない量として設定されています。
・アルミニウム及びその化合物
アルミニウムが水道水に多量に含まれると、白く色が着きます。
アルミニウムは急速ろ過に使われる薬品の主原料です。
この薬品に含まれるアルミニウムは、浄水処理工程で濁り成分と一緒に除去され、水道水にはほとんど影響を与えません。
基準値は、水道水が白色にならない量として設定されています。
・鉄及びその化合物
鉄は、人間にとって必須の元素で、成人で約4.5グラムを体内に保有しており、1日必要摂取量は約10ミリグラムです。
水道水に多量に含まれると、味が悪くなったり、洗濯物にシミを付けたりします。
水道水中の鉄は、水道管から溶け出したものがほとんどで、特に古い給水管には、鉄製で内面にコーティングを施していないものがあり、しばらく使わなかった後の水道水が赤茶色に濁ったりすることがあります。
基準値は、水道水の味を悪くしない量及び洗濯物へシミを付けない量として設定されています。
・銅及びその化合物
銅は、人間にとって必須の元素で、1日必要摂取量は約10ミリグラムです。
水道水に多量に含まれると、青く色が着きます。
銅は調理器具などに用いられており、人に対する毒性は高くありません。
基準値は、水道水が青色にならない量に設定されています。
・ナトリウム及びその化合物
ナトリウムは、人間にとって必須の元素で、主に食塩(塩化ナトリウム)から摂取しています。
食塩を過剰に摂取するとけいれん、筋硬直、肺浮腫などの症状があらわれます。
水に溶けるとナトリウムイオンとなります。
基準値は、塩辛さを感じない量として設定されています。
・マンガン及びその化合物
マンガンは、人間にとって必須の元素で、成人で約200ミリグラムを体内に保有しており、1日4ミリグラム程度を摂取しています。
水道水中に多量に含まれると、黒く色が着きます。
多量に長期間摂取すると慢性中毒として不眠、感情障害など、急性中毒として神経症状、全身けん怠感などの症状が現れます。
基準値は、水道水が黒色にならない量として設定されています。
・塩化物イオン
塩化物イオンは、食塩の成分で、消毒用に入れる塩素とは異なります(食塩(塩化ナトリウム)は塩化物イオンとナトリウムイオンで構成されています)。
食塩は人間にとって必須なものですが、水道水に多量に含まれると塩辛さを与えます。
基準値は、塩辛さを感じない量として設定されています。
・カルシウム、マグネシウム等(硬度)
一般的に、水1リットル中に含まれる硬度の量が100ミリグラムまでのものを軟水、それ以上のものを硬水と呼びます。
硬度が高いと石鹸の泡立ちが悪くなったり、下痢を起こしやすくなったりします。
基準値は、石鹸の洗浄効果を低下させない量として設定されています。
・蒸発残留物
蒸発残留物は、水道水を蒸発させた後に残るミネラルなどの量のことで、カルシウムやマグネシウムなど水道水中に溶けているものが多いほど多くなります。
基準値は、水道水の味を悪くしない量として設定されています。
・陰イオン界面活性剤
陰イオン界面活性剤は、非イオン界面活性剤と同様に合成洗剤の主要な成分で、水道水にある程度含まれると、使用時に泡が発生するようになります。
基準値は、泡が発生しない量として設定されています。
・ジェオスミン
ジェオスミンは、カビ臭物質の一つです。
基準値は、一般の人がカビ臭を感じない量として設定されています。
・2-メチルイソボルネオール
2-メチルイソボルネオールは、カビ臭物質の一つです。
基準値は、一般の人がカビ臭を感じない量として設定されています。
・非イオン界面活性剤
非イオン界面活性剤は、陰イオン界面活性剤と同様に合成洗剤の主要な成分で、水道水にある程度含まれると、使用時に泡が発生するようになります。
基準値は、泡が発生しない量として設定されています。
・フェノール類
フェノール類は、消毒剤や防腐剤、合成樹脂原料として使われています。
多量に摂取すると消化器系粘膜の炎症、嘔吐などの症状があらわれます。
塩素と反応すると強い刺激臭がします。
基準値は、塩素と反応してにおいが発生しない量として設定されています。
・有機物(全有機炭素(TOC)の量)
全有機炭素(TOC:Total Organic Carbon)とは、水中の有機物の量を、有機化合物を構成する炭素の量で示したものです。
基準値は、水道水の味を悪くしない量として設定されています。
・pH値
pH値は、水の酸性、アルカリ性の度合いを数値化したもので、pH値7を中性とし、7より低いほど酸性が強く、高いほどアルカリ性が強いことを表しています。
基準値は、水道水が弱酸性から弱アルカリ性である値として設定されています。
・味
純粋な水はまったく味がしませんが、不純物が入ることにより味がすることがあります。
不純物が多量に入ると塩辛さや渋み等を感じます。
基準値は、異常でないこと、と定められています。
・臭気
臭気とは、水のにおいのことです。
水道水は塩素を入れるため、塩素臭があります。
カビ臭物質や油が混入すると水道水から塩素臭以外のにおいがします。
塩素臭以外のにおいを異常なにおいとし、基準値は、異常でないこと、と定められています。
・色度
色度は、色の度合いを数値化したもので、基準値は、肉眼でほとんど色を感じられない値として設定されています。
・濁度
濁度は、濁りの度合いを数値化したもので、基準値は、肉眼でほとんど濁りを感じられない値として設定されています。

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