最近の寒さとお年寄りの「ヒートショック」について

2日前くらいから、日本付近の上空には、この時期としては強い寒気が流れ込んでいるそうで、ずいぶん寒くなってきています。
このため、日本海側で雨や雪が降り、北海道や東北、北陸や長野の山沿いで積雪が増えています。
強い寒気の影響で、全国的に今季一番の冷え込みを更新し、北海道遠軽町生田原と占冠村ではマイナス16.4℃まで下がったそうです。
今日現在の積雪では、北海道の幌加内(ほろかない) で82cm、 札幌でも17cmあるそうです。
北海道や東北だけではなく、西日本でも20日から、強い寒気の影響で山間部の一部で雪が降ったそうです。
大阪と奈良府県境にある金剛山(標高1125m)では、今季初めて山頂付近がうっすらと雪に覆われたそうです。
金剛山は、今が紅葉の見ごろなのですが、稜線を境にして片方の山は紅葉で、片方の山は雪景色でした。
なんとも違和感のある画像を目の当たりにしてしまいました。

このような突然の寒波では、たとえ家の中でも、お年寄りの「ヒートショック」が心配です。
「ヒートショック」は家の中での急激な寒暖差による事故(血圧の変動による失神や心筋梗塞、脳梗塞など)で、毎年1万件以上発生しているそうです。
これは家庭内での高齢者死亡原因の約4分の1を占め、入浴中の事故が多いため十分な注意が必要となっています。
「ヒートショック」の予防として、
①脱衣所に暖房器具を設置する。 (水の多い場所なので取扱に注意する必要があるそうで、浴室専用が推奨されているそうです。)
②浴槽にシャワーでお湯を溜めることで、浴室全体を温めることが出来ます。
③水分補給が大切です。(入浴前にコップ1杯の水を飲むと予防になるそうです。)
④入浴前にシャワーやかけ湯などで、体を温めておくこと。
⑤熱いお湯にしないこと。(38℃~40℃が目安だそうです。)
⑥ご高齢者は遅い時間に入浴しないことむ。(夕方までの入浴がいいようです。)
⑦飲酒後の入浴は厳禁だそうです。
私も含めて、だんだん年をとってきています。
まだまだ若いと過信しないことですね。
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熊本県の「布田川断層帯」が、国の天然記念物に

熊本県の「布田川断層帯」が、国の天然記念物になるかも知れません。

国の文化審議会は11月17日に、昨年4月の熊本地震で益城町の地表に現れた「布田川断層帯」の活断層3カ所を、国の天然記念物に指定するよう林芳正文部科学相に答申しました。
国指定天然記念物の活断層は阪神淡路大震災の野島断層(兵庫県)など9件あります。
愛媛県でも、砥部町の衝上断層が、国の天然記念物になっていますが、熊本県では初めてだそうです。
来春、答申通り指定される見通しとのことです。

「布田川(ふたがわ)断層帯」は、阿蘇外輪山の西側斜面から宇土(うと)半島の先端に至る活断層帯です。
「日奈久(ひなぐ)断層帯」もありますが、この断層は、その北端において「布田川断層帯」と接し、八代海南部に至る活断層帯です。
「布田川断層帯」は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村から上益城郡益城町(かみましきぐんましきまち)木山付近を経て、宇土半島の先端に至る断層帯です。
下図のように、本断層帯は、概ね東北東-西南西方向に延び、全体の長さは約64km以上の可能性があります。
「布田川断層帯」は、断層線の分布等から、阿蘇村から木山付近に位置する長さ約19kmと推定される布田川区間、木山付近から宇土市中心部に位置する長さ約20kmの可能性がある宇土区間及び宇土市住吉町(すみよしまち)から宇土半島北岸に沿って宇土半島先端に至る長さ約27km以上の可能性がある宇土半島北岸区間からなります。
このうち、宇土区間の一部と宇土半島北岸区間は、従来認定されておらず、重力異常の急変帯の分布などから布田川区間及び宇土区間東部の西方延長部において地下に伏在する活断層として新たに推定されたものです。
布田川区間は、南東側が相対的に隆起する上下成分を伴う右横ずれ断層であり、一部では複数の断層が並走して小規模な地溝帯を形成しています。
宇土区間及び宇土半島北岸区間は、南東側が相対的に隆起する上下成分を伴う可能性があります。
また、「日奈久断層帯」は、上益城郡益城町木山付近から葦北(あしきた)郡芦北町を経て、八代海南部に至る断層帯です。
本断層帯は、概ね北東-南西方向に延び、全体の長さは約81kmである可能性があります。
「日奈久断層帯」は過去の活動時期から、益城町木山付近から宇城市豊野町山崎(うきしとよのまちやまさき)付近まで延びる長さ約16kmの高野-白旗(しらはた)区間、宇城市豊野町山崎から芦北町の御立(おたち)岬付近に分布する長さ約40kmの日奈久区間及び御立岬付近から八代海南部に位置する長さ約30kmの可能性がある八代海区間に区分されます。
「日奈久断層帯」は、断層南東側の相対的が隆起する上下成分を伴う右横ずれ断層であり、一部では断層が並走して小規模な地溝帯を形成しています。

「布田川断層帯」は最大震度7、マグニチュード7・3を観測した熊本地震の震源断層です。
文化庁によると、嘉島町から益城町、西原村までの長さ約31キロでほぼ連続的に露出し、多くの地点で北東-南西方向の横ずれが確認されました。
益城町によると、答申を受けた3カ所は、
・杉堂地区の潮井水源公園一帯1万1799㎡
・上陳・堂園地区の農地7928㎡
・福原・谷川(たにごう)地区の民家宅地1689㎡
です。
杉堂地区では潮井神社の境内に長さ約8mの横ずれの活断層が現れ、最大約70cm沈下しています。
堂園地区の農地では、長さ約180mの活断層が露出し、東西方向に最大2・5メートルずれ、あぜがクランク状になっています。
谷川地区の民家宅地では、長さ約40~35mの2本の活断層がV字形に出現し、それぞれ最大70センチ~40センチ沈下しています。
文化審議会は、3カ所の活断層について「多様な断層運動の痕跡は学術的価値が高く、地震の被害を将来に伝える遺構としても貴重」と評価しました。
町は昨年6月に杉堂と谷川両地区を、今年6月には堂園地区をいずれも町文化財に指定し、国に天然記念物指定を求めていました。
今後は、有識者らでつくる専門委員会を設け、断層の保存・活用方法を検討するそうです。
西村博則町長は「熊本地震を後世に引き継ぐことは私たちの責務。防災・減災教育や環境教育の拠点となるよう整備していきたい」と話しているそうです。


国の天然記念物に指定される上陳・堂園地区の農地に現れた活断層です。
2016年5月撮影しています。


「布田川断層帯」と「日奈久断層帯」の位置関係がわかる図です。


「布田川断層帯」の活断層3カ所の位置図です。







松山に走っている「坊ちゃん列車」

松山に走っている「坊っちゃん列車」を紹介します。

「坊っちゃん列車」は、現在、
①大手町線・城南線の古町駅から道後温泉駅まで
②花園線・城南線の松山市駅前から道後温泉駅まで
の2区間で運行しています。
途中の停車電停はJR松山駅前、南堀端、松山市駅前、大街道、上一万です。
南堀端・上一万では降車のみ可能です。
なお、起終点の、古町駅・道後温泉駅・松山市駅前では、手動での機関車の方向転換が見られます。

「坊っちゃん列車」は、非電化・軽便鉄道時代の伊予鉄道に在籍した蒸気機関車 (SL) および、そのSLが牽引していた列車でした。
1888年10月28日に伊予鉄道が松山(現在の松山市) - 三津間を762mm軌間で開業した際に、ドイツ・ミュンヘンのクラウス社製B形蒸気機関車(甲1形)2両で運行を開始したそうです。
牽引される客貨車も鉄道開業に伴う資材調達全般を請け負った刺賀商会の手配でドイツから輸入されたそうですが、これらはあまりの小型なので、分解されず、完成状態のまま木箱に詰めて納品されてきたという逸話が残っています。
その後、路線開業で順次機関車・客貨車共に増備が進み、また1900年の南予鉄道と道後鉄道の合併もあって車両数は激増していったそうです。
繁栄もあれば衰退もあり、伊予鉄道の蒸気機関車は、ディーゼル化により1954年に運行が終了しています。
現在の「坊っちゃん列車」は、2001年より、伊予鉄道により松山市内の軌道で復元運したもので、もちろん蒸気機関車ではなく、動力はディーゼルです。
「坊っちゃん列車」の由来は、夏目漱石の小説「坊つちやん」の中で、軽便鉄道時代の伊予鉄道が「マッチ箱のような汽車」として登場しており、四国・松山の中学校に赴任する主人公の坊っちゃんがこれに乗ったことから、「坊っちゃん列車」と呼ばれるようになったそうです。

PB170010.jpg
道後温泉駅で手動での機関車の方向転換を行っていました。

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横から見たところです。

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運転中です。
煙は出ていません。

海溝について

海溝について調べてみました。

海溝(かいこう、trench)とは、海底が細長い溝状に深くなっている場所のことで、その深さは深いものでは水面下1万mに達します。
海溝と同じような海底構造にトラフ(trough、舟状海盆)があります。
海溝とトラフとの使い分けとして、6,000m以上の深さのものを海溝と呼び、それより浅いものはトラフと呼ばれています。
南海地震、東南海地震を起こすとされている南海トラフなどは、浅いだけで海溝と同じ沈み込み帯ですが、トラフの中にはそれとは異なり他の成因のものもあります。
世界の海溝を紹介します。

①マリアナ海溝
マリアナ海溝(マリアナかいこう、Mariana Trench)は、北西太平洋のマリアナ諸島の東、北緯11度21分、東経142度12分に位置する、世界で最も深い海溝です。
太平洋プレートはこのマリアナ海溝においてフィリピン海プレートの下にもぐりこんでおり、北西端は伊豆・小笠原海溝、南西端はヤップ海溝に連なっています。
マリアナ海溝の最深部はチャレンジャー海淵と呼ばれています。
その深さについてはいくつかの計測結果があり、最近までは10,924mで世界最深とされていましたが、最新の計測では水面下10,911mとされ、これでも地球上で最も深い海底凹地(海淵)です。
これは海面を基準にエベレストをひっくり返しても山頂が底につかないほどの深さで、地球の中心からは6,366.4km地点にあります。
その海淵付近まで、潜水艇によって人類は到達しています。

②トンガ海溝
トンガ海溝(トンガかいこう、Tonga Trench)は、南太平洋・トンガ諸島の東にある海溝です。
サモア諸島の南西からトンガ諸島の東を経て、その南側に至る海溝であり、長さは約1,200kmです。
主に北北東から南南西に伸びていますが、北端部では北西-南東方向に湾曲しています。
最大水深は10,882 mと中央部で1万mを超え、南はケルマデック海溝に連なっています。
インド・オーストラリアプレート(トンガプレート)と太平洋プレートの境界であり、太平洋プレートがオーストラリアプレート下に沈みこんでいます。
太平洋プレートが700km以上の深さまで沈み込んでいるため、700kmを超える深さの深発地震が発生することもあります。

③フィリピン海溝
フィリピン海溝(フィリピンかいこう Philippine Trench)とは、フィリピン諸島のルソン島南東からミンダナオ島の東を経て、インドネシアのハルマヘラ島の北東沖に達する海溝です。
別名として、ミンダナオ海溝(Mindanao Trench / Mindanao Deep)やエムデン海溝(Emden Trench)とも呼ばれています。
エムデンの名称は、1927年4月にドイツ海軍巡洋艦エムデンが、当海域において音響測深により水深計測を行い、深海であることを示したことにちなんでいます。
国際名称としては、2008年に開催された大洋水深総図(GEBCO)の第21回海底地形名小委員会(SCUFN)において、フィリピン海溝(Philippine Trench)とされ、エムデンの名称は、エムデン海淵(Emden Deep)として整理されています。
最深部の深さは10,057m です。
ユーラシアプレート(スンダプレート)とフィリピン海プレートの境界でもあり、フィリピン海プレートがユーラシアプレート下に沈みこんでいます。

④ケルマデック海溝
ケルマデック海溝(ケルマデックかいこう Kermadec Trench)は、南太平洋・ケルマデック諸島の東にある海溝。トンガ諸島の南からケルマデック諸島の東を経て、ニュージーランド北島の北東まで至る海溝であり、長さは約1,100kmです。
主に北北東から南南西方向に伸びています。
最大水深は10,047mで、北はトンガ海溝に連なっています。
インド・オーストラリアプレート(ケルマデックプレート)と太平洋プレートの境界であり、太平洋プレートがインド・オーストラリアプレート下に沈みこんでいます。
2011年7月にはケルマディック諸島沖でM7.7の地震が発生しました。
また関連は不明ですが、ニュージーランド南島でも同年の2月と6月にM6規模の地震、前年9月にM7規模の地震が太平洋プレート内の活断層において発生しています。

⑤伊豆・小笠原海溝
伊豆・小笠原海溝(いず・おがさわらかいこう)は、日本の房総半島沖から南東方向に連なる海溝です。
フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈みこむことによってできた海溝で、最も深い所では海面下9780mになります。
母島の南東にはやや浅い部分(母島海山)がありますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界点とされることが多く、北に日本海溝および相模トラフ、南にマリアナ海溝が連なっています。
伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレート(リソスフェア)は、伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を作っています。
この海溝付近では八丈島東方沖地震(1972年/M7.2)、父島近海地震(2010年/M7.8)、小笠原諸島西方沖地震(2015年/M8.1)などが発生しています。

⑥千島・カムチャツカ海溝
千島海溝(ちしまかいこう)とは太平洋北西部、カムチャツカ半島南部に発し、千島列島南岸に沿って北海道南東部に至る海溝のことでろ、千島・カムチャツカ海溝とも呼称されています。
その延長はさらに南の日本海溝に連なる[1]。水深は大部分が7,000m以上で、最も深い所は海面下9,550mになります。
北端はベーリング島南西沖付近で、ここで東に連なるアリューシャン海溝と接しています。
太平洋プレートが北アメリカプレート(オホーツクプレート)の下に沈み込むことで形成されています。

⑦ニューヘブリデス海溝
ニューヘブリデス海溝は、南太平洋のサンゴ海(Coral Sea)東部、東側のニューヘブリデス諸島(New Hebrides Islands)と、西側のニューカレドニア島(New Caledonia Island)との間を走る海溝のことで、北東にはブーゲンビル海溝(Bougainville Trench)があります。
最大深度は、9,175mです。

⑧ヤップ海溝
ヤップ海溝(ヤップかいこう Yap Trench)は西太平洋・フィリピン海南部にある海溝のことで、西カロリン海溝とも呼ばれています。ヤップ島およびヌグール環礁の東方に位置し、長さは約700kmで、北北東から南南西方向に伸びています。
マリアナ海溝南端より連なるものであり、最深部は8,946mと深く、太平洋プレートがフィリピン海プレート下へ潜り込む場所ともなっています。

⑨プエルトリコ海溝
プエルトリコ海溝(プエルトリコかいこう、Puerto Rico Trench)は、西インド諸島、プエルトリコのすぐ北側に東西に伸びる海溝のことです。
全長は約800km、最深部は8,605mに達し、大西洋で最も深い海溝です。
なお大西洋にはプエルトリコ海溝とサウスサンドウィッチ海溝(South Sandwich Trench)しか存在していません。
この海溝で地震が発生すると大きな津波ができ、プエルトリコ海岸に大きな被害を与えると予想されています。

⑩サウスサンドウィッチ海溝
サウスサンドウィッチ海溝(サウスサンドウィッチかいこう、South Sandwich Trench)は、サウスサンドウィッチ諸島のおよそ100km東を南北に走る海溝です。
全長は約965km、最深部は8,428mです。
南アメリカプレートがサウスサンドウィッチプレートに沈み込むことにより形成され、最深部はザボドフスキー島の北東122kmで、メテオ海淵と呼ばれています。

⑪チリ海溝
ペルー・チリ海溝(ペルー・チリかいこう、Peru-Chile Trench)は、東太平洋のペルーとチリの沖合い約160kmにある海溝で、アタカマ海溝(Atacama Trench)とも呼ばれています。
ナスカプレートの東端が南アメリカプレートに沈み込むことにより形成されており、最深部の深度は8,170m、全長は約5,900km、平均幅は約64km、面積は590,000km²です。
北部では中央アメリカ海溝に連なり、しばしばチリ地震を起こすことで有名です。

⑫日本海溝
日本海溝(にほんかいこう)は、東日本沖の太平洋底に、海岸線にほぼ並行して存在する海溝です。
北は、北海道の襟裳岬沖で大きく東に曲がって千島海溝へと続き、南は、房総半島沖でやや東に曲がり、伊豆・小笠原海溝へ続いています。
また、房総半島沖では相模トラフ方面との三重会合点を形成し分岐しています。
最も深い所は8,020mで、これはエベレスト(8,848m)にも匹敵する深さです。
日本の島は南鳥島を除き、全て日本海溝の西側にあります。
太平洋プレートが西方向に移動し、東日本がある北アメリカプレート(オホーツクプレート)の下に沈み込む場所に形成されています。
太平洋プレートは、日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んだ先で、フィリピン海プレートの下にさらに沈み込んでいます。

⑬アリューシャン海溝
アリューシャン海溝(アリューシャンかいこう、Aleutian Trench)は、千島海溝の北端からアラスカ湾にかけて存在する海溝で、太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込んでいるプレート境界にあたります。
全長は3,400kmで、最深部の深度は7,679mです。
北アメリカ大陸で南下し、カスケード沈み込み帯に連なっています。
アリューシャン列島は、沈み込み帯で見られる典型的な海洋性島弧です。
アリューシャン海溝沿いでは、太平洋プレートの岩石圏が45度近くの傾斜角で沈み込んでいます。
この海溝付近では、1946年と1957年、1965年にアリューシャン地震(それぞれMw8.1とMw8.6、Mw8.7)、1964年にはアラスカ地震(Mw9.2)が発生しています。

⑭琉球海溝
琉球海溝(りゅうきゅうかいこう)は南西諸島の東方に分布しているフィリピン海プレート西縁に位置する海溝で、南西諸島海溝とも呼ばれています。
最深部は沖縄島南東沖7507mです。
奄美大島および宮古島東方の海底の高まりで三つの部分に分けられており、中央部の海溝地形が最も明らかです。
なお、駿河湾の湾口から九州東方にかけて琉球海溝の北東端に繋がる海溝状の地形が見られますが、海溝よりも浅いトラフであり、南海トラフと呼ばれています。

⑮ジャワ(インドネシア/スンダ)海溝
ジャワ海溝(ジャワかいこう Java Trench)またはスンダ海溝(スンダかいこう Sunda Trench)は、スンダ列島の西側から南側にかけて位置する海溝で、インドネシア海溝とも呼ばれ、長さは約2,600kmです。
インドネシアのスマトラ島北西からジャワ島の南を経て、スンバ島の南へ至るものであり、南西側に凸の弓なりの配置をしています。
最大深度はジャワ島南側で7,125mです。
ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界であり、インド・オーストラリアプレートがユーラシアプレート下に潜り込んでいます。
2004年のスマトラ島沖地震はジャワ海溝北端部を震源としています。
この地震を契機に、ジャワ海溝付近では大きな地震が頻発しています。

⑯中央アメリカ海溝
中央アメリカ海溝(Middle America Trench)とは東太平洋にある海溝で、メキシコからコスタリカにかけての中南米の南西沖にある沈み込み帯です。
海溝の長さは2750km、深さは最深部で6,669mです。
この海溝は太平洋プレート、リベラプレート、ココスプレート、ナスカプレートと北アメリカプレート、カリブプレートとの境界になっています。
中央アメリカ海溝では大きな断層地震が多く起きています。
中央アメリカ海溝は北部と南部に分けられますが、境目は海側と陸側で違っています。
海側の北部はアカプルコ海溝と呼ばれ、ハリスコ州からTehuantepec海嶺までです。
海側の南部はグアテマラ海溝とよばれ、Tehuantepec海嶺からココス海嶺までです。

ニュージーランドの「モエラキ・ボルダー」

ニュージーランドの「モエラキ・ボルダー」を紹介します。

ニュージーランド、オアマルの南40kmの場所にあるモエラキ海岸には、丸くて大きな岩がゴロゴロしています。
このあたりは、地名(moeraki)と丸石(boulders)を組み合わせて「モエラキ・ボルダー」(moeraki boulders)と呼ばれています。
丸石ひとつの重さは、重いものだと3トン、大きさも半径2mになるものもあるそうです。
この地帯を調査した、科学者の話によると、これらの丸石は約6500万年前に形成された亀甲石凝固だそうです。
真珠ができる過程に似て、核となる荷電した微粒子の周囲に水晶化したカルシウムと炭素物質が徐々に集積し、(つまり、魚の骨や貝の死骸などが粉状に固まった物が固まって)約400万年の歳月を経てこの丸石が形成されたそうです。
したがって、中心部は炭酸カルシウムから成る硬い砂岩に覆われていて、牡蠣(カキ)の構造に似ています。
そして、これら丸石を含む軟らかい泥石地層は約1500万年前に海底から隆起し、その後、風や雨、海の浸食作用によって泥石が洗い流され、浸食されない丸石だけが後に残されたとのことです。

ニュージーランドの先住民、マオリ(ポリネシア人の一派)の伝説によれば、これらの巨石は、1000年ほど前にニュージーランド沿岸で座礁した大カヌー船アライテウル号から岸に打ち寄せられたヒョウタン型をした、うなぎを入れる篭が流れついたものだと言われています。
マオリの伝説では、大カヌー船アライテウル号は、海岸線をテ・ワイ・ポウナム(グリーンストーン)を探している時に難破し、シャグ・ポイントの近くに伸びる岩礁は、伝説のカヌーの船体を現しているそうです。
カヌーに乗っていた何人かは、無事に上陸したのですが、夜明けとともに丘に姿を変えられてしまったという伝説です。
そして現在、それらの丘には彼らの名前が付けられています。

モエラキボルダー
「モエラキ・ボルダー」という丸い巨石は、巨神兵の卵のようにも見えるし、亀の甲羅のようにも見えます。
「モエラキ」というのは海岸の名前で「ボルダー」というのが大きな岩という意味だそうです。

亀の甲羅のような岩石
なんとまあ、不思議な石ですが、この巨石は、約6500万年前から形成され始めているそうです。
魚の骨や貝の死骸などが粉状に固まった物が核となり、長い年月をかけて徐々にカルシウムや炭素物質が集積していった物だそうです。
でも、それは海底での出来事で、今から約1500万年程前にこの地域の海底が隆起し、その後、雨や風などの影響で泥石地層が洗い流され、その結果、丸い巨石だけが残ったというわけだそうです。

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