バキスタンの大惨事は人ごとではない

これは交通事故なのですが、思わぬことから大惨事になってしまいました。

パキスタン東部バハワルプルで6月25日、石油を積んだタンクローリーが横転しました。
タンクローリーは急なカーブを回ろうとしているところでタイヤが破裂したそうです。
パキスタンでは車両の整備不良や危険運転のため、交通事故が大きな問題となっているそうですが、タンクローリーはカラチというところからラホールというところへ石油2万5000リットルを運ぶところだったそうで、あたり一面石油の海になってしまいました。
これだけなら、たいした事故ではないのですが、捜査筋によると、交通警察はタンクローリーから遠ざけようとしたそうですが、女性や子供を含む住民たちが、横転した車体からこぼれ出た石油を集めようと、鍋などを手にたくさん集まってきたそうです。
近隣の村の親類たちにも石油を取りに来るよう電話で連絡していたそうです。
そして、その中の通行人の一人が、たばこに火をつけたのを機にタンクローリーが炎上したそうです。
タンクローリーが一気に燃え上がると、周りにいた人たちはたちまち炎に包まれたそうです。
現地当局によると、少なくとも150人が死亡したそうで、死者数はさらに増える恐れがあるそうです。

パキスタンにとって、石油は貴重ですが、まさに命がけです。
そして、常識のない人はどこにでもいるものです。
こんな私も、若い頃にガソリンスタンドでタバコを吸っていても危険だと思わなかった非常識な頃がありました。
また、これは私ではないのですが、40年ほど前はボーリング調査の現場では、冬場は寒いので焚き火をしていたのですが、ガソリンをかけて火をつけたものだから一気に燃え上がって、その人は前髪がちりちりになっていました。
誰もが常識のないことをして、後で冷や汗をかくことは経験しているものですが、ガソリンみたいに揮発性の高いものは、ものすごく注意が必要です。
最近は、ガソリンスタンドもセルフの店が多くなって、素人が何の講習もなしに自分でガソリンを入れる時代になっています。
そうです。
私たちにとって一番身近な車は、ガソリンで走っています。
パキスタンの大惨事は、決して人ごとではないことと思います。
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7色に変色する神秘の池「オンネトー」

北海道の阿寒国立公園内にある「オンネトー」を紹介します。

「オンネトー」は、一日のうち7色に変色すると言われている神秘の池です。
池面の色が天候や時間、見る場所により青、緑、オレンヂなどに変化するそうです。
「コロボックル」の仕業かとも言われています。
「コロポックル」(アイヌ語: コㇿポックㇽ korpokkur)は、アイヌの伝承に登場する小人です。
アイヌ語で、一般的には「蕗(フキ)の葉の下の人」という意味であると解されています。
「オンネトー」は、阿寒国立公園の一番の景観だそうです。
四季の景観はそれぞれ美しく、特に紅葉の時期の「オンネトー」は最も美しいそうです。
天候に恵まれた時には、「オンネトー」の緑の池面、その背景に緑・赤・黄の山の木々、さらにその後ろに、噴煙をあげる雌阿寒岳と阿寒富士が快晴の青空の中にそびえたつ絶景だそうです。

「オンネトー」の名前の由来は、アイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」の意味からきているそうです。
雌阿寒岳の噴火により西麓の螺湾川の流れが止められてできた堰止された池で、池水は酸性で魚類は棲めないそうですが、エゾサンショウウオとザリガニが棲息しています。
先に述べたように、池面が刻々と色を変えることから五色沼の別名もあるそうです。
波のない時は雌阿寒岳と阿寒富士を映し出すそうです。
阿寒湖から近い池ですが、流出河川の螺湾川は西方の十勝方面へと流れています。
近くには、オンネトー湯の滝もあります。
オンネトー湯の滝(オンネトーゆのたき)は、「オンネトー」の南東方向にある2つの滝です。
天然記念物で、日本の地質百選の1つでもあります。
地質は、新生代第4紀更新世における雌阿寒岳火山の安山岩溶岩で、標高800mのところで、落差30mあります。
かつては滝上の池が天然の露天風呂として利用されていたのですが、微生物によって酸化マンガンを生成する現象が発見され保護のため入浴禁止となったそうです。
1953年頃、辺りにはマンガン鉱山があり、3500トンのマンガン鉱石が採掘されています。
北海道大学の教授である針谷さんが、形成中の鉱床であることに気づき、1989年に学術調査が行われ、温泉水から微生物(糸状藻類とマンガン酸化細菌)がマンガン鉱物を生成する「生きている鉱床」であること、それは陸上においては「世界唯一の場所」であることが分かったそうです。
マンガン鉱物の析出は数千年前から継続していると考えられ、近年では年間1トン程度の生成とされています。
1992年には、万国地質学会議の出席者らによる視察し、1995年には、日独共同研究講演会が行われています。
2000年9月6日には「オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地」として国から天然記念物の指定(文部省告示 第144号)を受けました。
マンガン酸化物が沈殿するための3条件があるそうです。
①原水中のMn2+濃度が高いこと
②原水が無菌的であること
③有機物の提供があること
「オンネトー」は、湧き出る温泉水が上2つの条件を満たし、残りの条件は、崖にある糸状藻類が、マンガン酸化バクテリアに有機物を供給することで満たしていると考えられています。
泉源と滝斜面のシアノバクテリア(藍藻類)が光合成によって酸素を放出し、マンガン酸化菌がその酸素と温泉水中のマンガンイオンより二酸化マンガンを生成します。
そして、生成された二酸化マンガンは泥状となり池や滝の周囲に溜まっています。


「オンネトー」です。
緑や水色の池面、その背景に緑・赤・黄の山の木々、さらにその後ろに、雌阿寒岳と阿寒富士とわたあめ雲までが池面に映しだされています。


これも「オンネトー」ですが、上の写真とは池面が全く違います。


チャートと石英について

チャートと石英は、全くといっていいほど似てはいませんが、どちらもSiO2からできています。
どこがどういうふうに違っているのでしょうか。
調べてみました。

まずは、チャート( chert)ですが、堆積岩の一種です。
主成分は、先に述べたように、二酸化ケイ素(SiO2、石英)で、この成分を持つ放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石(無生物起源のものがあるという説もあります)です。
断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもあり、非常に硬い岩石で、層状をなすことが多いのが特徴です。
チャートには赤色、緑色、淡緑灰色、淡青灰色、灰色、黒色など様々な色のものがあります。
暖色系のものは、酸化鉄鉱物に起因し、暗色系のものは硫化鉄や炭素化合物に起因するそうです。
そして、緑色のものは、緑色の粘土鉱物を含むためだそうで、これらは、堆積した環境によって変わると考えられています。
そして、チャート同士を火打石のように打つと小さな火花を生じるそうです。
次に、石英(せきえい、独: Quarz、英: quartz、クォーツ、クオーツ)ですが、二酸化ケイ素 (SiO₂) が結晶してできた鉱物です。
六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多く、中でも特に無色透明なものを水晶(すいしょう、独: Bergkristall、英: rock crystal、ロッククリスタル)と呼び、古くは玻璃(はり)と呼ばれて珍重されたそうです。
石英を成分とする砂は珪砂(けいしゃ・けいさ、独: Quarzsand、英: quartz sand)と呼ばれ、石英を主体とした珪化物からなる鉱石は珪石と呼んでいます。

このような説明をされると、全く違うもののように思えます。
そして、一番大きな違いは、チャートが岩石で、石英が鉱物であることのようです。
チャートは放散虫などのSiO2の殻をもつ微化石が堆積してできる堆積岩ですが、ただ堆積しただけでは堆積物なので、厳密には、堆積物が続成作用を受けることによって堆積岩になります。
チャートを構成しているのはSiO2ですが、続成作用によって、放散虫などのSiO2の殻→非結晶質のシリカ→微細な結晶の石英→それよりも少し大きな結晶の石英へと形が変わっていきます。
(矢印の左から右へ、続成作用の度合いが強くなる場合)
つまり、弱い続成作用を受けたチャートは、放散虫の殻がある程度残っているチャートとなり、逆に強い続成作用を受けたチャートはだいたいが石英に変化していると考えられているようです。
以上のことをまとめると、
①石英……SiO2の鉱物
②チャート……放散虫の殻などが堆積することによってできた、SiO2からなる岩石
となります。
つまりは、石英はチャートを構成する鉱物ということになります。

佐賀県の海食洞「七ツ釜」について

佐賀県唐津市の海岸には、「七ツ釜」という海食洞があります。

「七ツ釜」(ななつがま)は、7つの海食洞があるということから、「七ツ釜」と名付けられたと思われますが、実際には7つ以上の洞があります。
「七ツ釜」の洞窟を作っている岩石は、玄武岩ですが、その昔に、火山によって流れ出したマグマが玄武岩となり、さらに海水で急速に冷却されたことで、五角形や六角形の柱状に固まる柱状節理(ちゅうじょうせつり)が発達しています。
そして、玄海灘の荒波がその玄武岩を浸食し、現代の海から続く海食洞窟を作りあげたと言われています。
「七ツ釜」の上部は天然の芝で覆われ、休日を過ごすのには丁度よい散策地だそうです。
近くには波戸岬、立神岩があり、天気のいい日には遠く壱岐・対馬も遠望することができるそうです。
そして、「屋形石の七ツ釜」(やかたいしのななつがま)として、1925年に国の天然記念物に指定され、日本初の海中公園にも指定されています。
この「七ツ釜」の観光方法は2通りあるそうです。
まずは、遊覧船で海上から「七ツ釜」を観光する方法ですが、玄海国定公園の駐車場から徒歩5分ほど、海に下る道を進むと4月下旬~10月の土日祝日に限って、屋根付きボートの上にイスが並んだタイプの「七ツ釜遊覧船」が運航されています。
乗船料1000円で、「七ツ釜」のすぐ近くから発着するので無料駐車場も使えて、車でアクセスする方には便利ですが、期間限定の上、平日は残念ながら利用できません。
平日も土日・祝日も毎日運航しているのが、呼子港から運行される「マリンパル呼子・イカ丸」で、イカの形をした客室とデッキのあるユニークな遊覧船です。
乗船料1600円で、ボートタイプではないので波が大きな日でも、洞窟の近くまで運航してくれる上、呼子大橋などの近隣の海上観光スポットも観賞できるそうです。
荒波で有名な玄界灘ですから、洞窟の中までは入れないこともあるそうですが、波が高くなければ、2~3つほどの異なる洞窟の中に入れます。
横幅が広いものから、狭く長い洞窟まで形状は様々です。
もう1つの観光する方法として、「七ツ釜」の上には、歩いて観賞できる玄海国定公園があり、遊歩道が整備された散策コースや、座ってゆっくり眺められる展望台が用意されています。
展望台から見下ろした「七ツ釜」は、波が洞窟にぶつかり、美しく砕け散る迫力ある様子を楽しめるそうです。
「七ツ釜」を周遊するように設けられた遊歩道は、断崖の先端にある展望台へと続いています。
柱状節理もじっくり観賞でき、詳しい説明も書かれています。

七ツ釜/佐賀県
観光スポットから見た「七ツ釜」です。
左側の柱状節理は、垂直に立ち上がっていて、自然にできたものとは思えないくらいの均一性があります。

 
この写真で、一番右にある洞窟が一番最大で、間口と高さが約5m、奥行110mだそうです。
遊覧船などで神秘的な洞窟の中に入り、間近で観賞することができます。

 
遊覧船は、「七ツ釜」の洞窟の中へと進んでいきます。
全く一定ではない柱状節理の岩石を間近で見ることができます。

井戸の影響範囲について

井戸の影響範囲について考えてみました。

家庭で井戸を掘る場合に、その場所が水が出るのか出ないのかは一番重要ですが、水が出たとして、果たしてどれくらいの範囲が影響しているのでしょうか。
都市部では、ほぼ上水道が完備されていますが、まだまだ地方では生活用水を井戸に使っているところが多く、井戸枯れや水質汚染は非常に大きな問題となるので、井戸調査は、建物調査より事前調査の必要性は高くなっています。
この井戸の調査範囲として、だいたい井戸のある箇所から100mなどと範囲が指定される場合もありますが、これはあくまでも目安でしかありません。
計算式では、ジーハルトやウェーバー、コゼニー、クサキン、レンケなど、いろいろな人が経験式などを発表していますが、絶対にこの式が正しいと思えるものはありません。
井戸の影響範囲(影響圏と言ったり影響半径と言ったりもしますが)は、地盤条件と井戸及び掘削深さから影響の有無を考えるべきものですが、近くの地質柱状図がある場合には、これらのデータから地下水を利用している帯水層を判断し、地下水影響を考えます。
この時には、透水係数のオーダーも重要になります。
透水係数とは、地層の透水性の程度を示す係数です。
地層の多孔体中の層流に関する基本則のダルシーの法則を、Q=KIと表したとき、Qを比流束(またはダルシー流速)、Iを動水勾配(こうばい)、比例定数Kが透水係数となり、QqとKはともに速度の次元をもちます。
物理的には、多孔体中で流れの方向に直角な単位断面積を、単位の動水勾配の下で単位時間内に通過する水の量と定義されています。
透水係数の大きさは下表に示しましたが、一般に粒径のそろった粗粒な地層ほど大きく、細粒で混合粒径の地層ほど小さくなります。
地下水を取水する帯水層の透水係数は日当り0.1~100m程度です。
つまり、川の流れよりも、ものすごくゆっくり流れています。
透水係数は地層の性質のほかに、水温、封入空気、イオン組成など水の性質によっても変化します。
水温が高いほど透水係数は大きくなります。
そして、封入空気は水の流れを妨げ透水係数を低めます。
また、堆積層の透水係数は、土粒子の配列構造や地層の層構造のため、一般に水平方向の透水係数が垂直方向のそれよりも大きく、異方性を示しています。
さて、影響範囲Rには以下の3つの定義が考えられています。
①水位低下量sが0あるいは十分に0とみなせる距離Rs
②Thiem法の適用により、s-log(r)直線の延長がs=0軸との切片となる距離RT
③地下水流速vが0あるいは十分に0とみなせる距離Rv
ここで、従来、①と②は両者に区別はないとして扱われ、実務的には定義①のRsを求める方法をThiem法と考え、この手法から定義②のRTを求め、両者を同一視しています。
しかし、非定常挙動時や定常時であっても漏水や降雨酒養を受けた場合にはRsとRTは必ずしも一致しないことがあります。
また、③の定義は近年その必要性が認められてきたもので、揚水や注水といったインパクトによる地下水流速への影響を考える場合であり、どの範囲まで地下水移動があるかが影響の主眼です。
この観点から③では影響評価の指標は水位変動ではなく、流速です。
定義①のように地下水位変動を数cmや数mm以内であれば影響がないという考え方は実務的に理解しやすいのですが、元来低流速である地下水流に対して、どの程度の流速値であれば地下水移動がないと考えるかは難しい問題です。
そこで、所定時間内に揚水井戸や注水井戸からどの範囲まで地下水移動が見込まれるかを指標にした影響範囲の考え方も議
論すべきと考えられています。
圧密問題では、沈下量の他に沈下による傾斜角を評価する場合があり、この場合には地下水位面の傾斜、すなわち動水勾配を考えることになります。
流速は透水係数と動水勾配の積であることから、この問題も定義③のRvを用いて考えることもできます。
私は、Thiem法を教わったので、どうしても地下水位変動が限りなく1mmに近づくところまでが影響範囲だと思ってしまいます。
まだまだ地下水は解らないことが多すぎます。
井戸の使用状況や、付近の地下水の利用状況、そして土質や透水係数によっても影響範囲は変わってきます。
こう考えると、井戸の影響範囲を決めるのはものすごく奥が深いと思います。

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